3話
半年後、この世界に来て四年が経過した。
モモ引、腹巻、地下足袋、頭にねじり鉢巻き、上着はシャツに法被という出立のコタローは、手を挙げて喜んでいる。
目の前に結構な大きさの二階建て日本風?家屋があった。
正確には、コタローがこの半年で、作り上げてしまったのである。
DIYである。
『動画再生』を使い、学び、実践、失敗、改善を繰り返した。
何がコタローをここまで駆り立てたのか。
それは、五人を嫁に貰いながらも、一部の生活についてストレスがMaxであった。
元来の恥ずかしがり屋なため、宿屋にて何も出来なかった。
五人との関係は、すこぶる良好。
それ故、逆にモヤモヤしていた。
半年前、ある物の作成依頼を出すときに決意する。
「そうだ!土地を買おう!!」
家を借りる、買うではないのだ。
すぐに服屋に行き、モモ引、腹巻、法被の作成依頼を出した。
コタローの大工のイメージである。
形から入る男である。
街の中で、比較的静かで人が少ない土地を買った。
デカい。
とにかく素人故、苦難の連続であった。
取りあえず、水平を測る例の道具をボブ爺に片手間で作ってもらい、作業を開始した。
二か月程経過したとき、刀二振り、五人の装備を完成させたボブ爺が様子を見に来た。
ダメ出しのオンパレード。
しかし、日本風?家屋の図面に興味を持ち、新しく図面を書いてくれた。
最初こそ、コタローの熱意に引いていた嫁たちも、冒険者活動の合間に手伝ってくれた。




