5話
仕方がないので冒険者ギルドに入る。
酒場が併設されており、街に比べて非常にデカい。
口元は布で覆い直していた。
受付に向かいタグを見せ、ダンジョンの情報を求める。
受付嬢は引き笑顔ながらも、資料室の存在を教えてくれた。
持ち出し不可とのこと。
資料室に入るとひと悶着あったが、コタローはもう気にしないことに決めた。
管理員にずっと見られ続けながら、ダンジョンの構成チェックと気になるものは無いかチェックした。
ミスリルや他の鉱石は地下30~となっていた。
チェックを終えたコタローは管理員に挨拶して、先ほどのホールへ戻った。
途中、鉢金と口元の布を外していた。
コタローの鋼のメンタルでも、そろそろ限界である。
少しでも目立たない様にしようとした結果である。
食事をしたかっただけである......
絶対である......
酒場のカウンター席に座り、食事とエールを頼む。
周りからヒソヒソと聞こえるが気にしない。
絶対である......
時刻は夕方から夜へ。
人が多くなっていく。
仕事終わりなのだろう。
コタローは宿が無理なので、朝までエールコースである。
何人かの酔っ払いに声を掛けられたが、無難にやり過ごす。
酒場の店主からお金の心配をされるが、現在までの会計を済ませ、新しくエールを頼む。
不意に頭上に気配を感じたので、サッと避けてみる。
ニヤついた大男がジョッキを逆さにして、コタローに中身を掛けようとしていたのだった。
床がビチョビチョである。
コタロープッツンである。




