4話
コタローは街道を爆走。
時刻は昼、陰が爆走......目立つのであった。
ちょっとしたホラーとなる。
曰く、モンスターや獣が黒い陰に吹っ飛ばされる。
曰く、盗賊が黒い陰に吹っ飛ばされる。
コタローは悲鳴を聞くたびに、モンスターや悪そうなヤツらに体当たりをかましていた。
善悪の判断が付け難い者は、取りあえず、男は吹っ飛ばして、女はそのままにした。
中には女盗賊もいたが、多分に漏れず逃げ出し、大声で泣いた。
人は何か分からない恐怖に対しては泣いてしまうものだ......多分。
とんだ区別主義者のコタローは、あることを失念していた。
別の服の準備を忘れていた。
つまり、もうすぐ夕方になる頃、王都の門番に呼び止められる。
一応口元の布は外してあるが、怪しさMaxである。
この世界、初門番である。
冒険者Dランク(オーガの件でランクアップ)のタグを見せて、目的を聞かれる。
ダンジョンであることを答える。
格好について聞かれる。
男ならこういう時期もあると答えてしまう。
かわいそうな者を見るような目で納得されてしまう。
赤と黒のコントラスト......(笑)
何とか王都に入ったコタロー。
すぐに最寄りの宿屋に入ることにした。
すぐに追い出されてしまう。
解せぬ。




