8話
コタローは五人を森の中に下がらせて、洞窟の中に「ライト」の魔法を放った。
加減を間違えて、コブシ大の恐ろしい光を放つ「ライト」の魔法が飛んでいく。
「目が~~~~!」
馬鹿である。
穴が光ると同時に中から
「ウガーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
の大声。
怒ったような足音が入り口に近づいてくる。
冷静になったコタローは「柴丸」、「小柴丸」を抜いて、入り口前の広場で、自身の体と刀に雷の魔力を纏わせて待機。
穴から怒りの形相の赤いオーガが姿を現す。
凡そ3メートルはあるかのような大きさである。
オーガはコタローを見ると嫌な汗が流れるが、怒りで自覚出来ない。
猛スピードでコタローに向かって走り、拳を伸ばす。
一方、必殺技をどうしようかと考え事をしていたコタロー。
いきなりオーガが襲い掛かってきたため、条件反射で刀をクロスさせ拳を受け止めようとする。
「ウガーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
バチッ、ジュッッッッ
ゴンッッ
静けさが充満する中、コタローの前には焦げ跡と歪な形のバスケットボール大の魔石のようなもの。
手元には刃の部分が熔けてグニャグニャになった「柴丸」、「小柴丸」のような物が残る。
一連の出来事を見守っていた五人の足元は湿っていた。
幸いにも?雨が降り始めてくるのだった。




