1話
三バカ騒動から数日後。
弟子五人から謝罪と感謝を受けた。
コタローは正直面倒だったから、考えることを後にしていた。
ギルドには、あの雑用依頼を受けた日以外に顔を出していなかった。
いつも通り修行ルーティンを行うだけ。
主だったイベントは鍛冶屋と服屋に行ったくらい。
ちなみに現在五人に、コタローが服屋にデザイン提供していることはバレている。
隠す事でもない。
......などと色々考えているコタローだったが、ぶっちゃけ忘れていた。
なので、気にする必要は無いとだけ伝えた。
無難である。
一応仲直り?という形をとれた。
ちなみに、現在の修行ルーティンは動画を見て、仮想敵を相手に一人組手?を行うことが専ら。
断じてボッ......
ついでとばかりに、コタローは五人にお揃いの羽織をプレゼントした。
白地に赤い五本のラインが入っており、背中には小指を立てて赤い紐が結んである手の絵。
ちょっとしたお遊び感覚で、卒業証明書の代わりのつもりだった。
コタローが思っていた以上に喜ばれてしまう。
デザインは考えたが、自信が全くなかった。
最初は絵を漢字の「絆」にしようとしたが、読めないことは確実。
断念した。
そして、今この時、気付いてしまった。
......返り血に気を付けてと言うのは野暮だろうかと。




