6話
王都に来て四日目、本日コタローとメリッサは王宮で謁見、報酬授与。
他四人は王都城下町にて、お土産大量購入。
ただ、ボブ爺のお土産だけは、鉱石の鑑定が出来るドワーフのルーシーが担当。
他の者たちは手分けして買い漁る。
朝一番に四人は買い出しに出た。
残るコタローとメリッサは王宮からの迎えの馬車を待つ。
王宮にて、謁見、報酬授与が行われた。
コタローは事前に、報酬は金銭、物品以外は受け取らないと騎士団長に伝えていた。
これが、コタローが提示した最後の条件である。
過去の物語の主人公たちのような、爵位や土地なぞごめん被る。
なので、報酬はお金、鉱石、宝石などである。
無事?爵位や土地からは逃れたはずである。
ただ、コタローたちにとって、意味の分からないことがあった。
コタローの格好は、作務衣に羽織、背には漢字で「柴」の文字が、メリッサは冒険者スタイルに、羽織は「レッドボンド」の羽織である。
そして、謁見の間にはもう一人羽織を着た人物がいた。
件の王女殿下である。
コタローが助けたとされる。
何より目を引くのは王女の格好である。
鮮やかな青いドレスを着ていて、足元は黒い地下足袋、白地の羽織である。
模様はコタローの着ている物に似ていた。
何というか、外国のモデルがランドセルを背負うような。
ジャパニーズしました!というように似合っているのだ。
和風の趣とは違う。
そして、謁見の間中、終始ニッコニコ。
コタローに向かって手を振ったり、立ち上がって背を向けたと思えば、王女の背にはこの世界の文字で「柴」とかいてある。
すぐに元に戻り、コタローの顔を見ると、ドヤ顔を決める。
コタローたちだけではなく、謁見の間にいる国王やその他の面々も、苦笑いをしながら、謁見は進行していく。
コタローとメリッサは謁見の中身が、ほとんど頭に入ってこない。
王女は、コタローが笑っていることが嬉しくなったのか、近くにいた女性騎士に合図を送る。
女性騎士はニッコリしながら、ある物を王女の元に持って行く。
王女はそれを......
それらを両手に持って、国王の玉座の横の席で、立ったまま掲げる。
それらは、見た目「黒柴丸」と「白柴丸」のような鞘に収まった刀?である。
黒い鞘、白い鞘である。
『ブーーーーッッ』
ここで、コタローとメリッサは吹き出してしまう。
二人ともプルプルしてしまう。
それでも謁見は続く。
王女のテンションもバク上がりし続けてしまう。
最後に女性騎士が、王女の後ろから王女の頭に......
そう、鉢金を巻く。
『ブーーーーッッ』
またしても二人は吹き出す。
それを見た王女はもうニッコニッコ。
そしてムフーーーーと大満足した顔になる。
女性騎士は女性騎士で王女に対して、小さく拍手を送る。
こちらもニッコニッコである。
コタローたち二人以外は終始苦笑いである。
王女の見た目は十代後半から二十代前半といった感じなのが、またコタローたちのツボに入った。
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