プロローグ
初めまして、宜しくお願いします。
バキバキッッッッ...ドーーーーーーーーン
「オッシャーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
直径2メートル程の大木が大きな音を立てて倒れる。
この大木を倒した張本人は雄叫びを上げる。
男はこの3年間を思い出す。
3年前、この男は郵便ポストを確認するために、ビーチサンダルを履いて玄関の戸を開けたら、そこは草原だった。
反射的に振り返ると、そこには家の玄関が...無かった。
草原のど真ん中に作務衣姿にビーチサンダルを履いた男、遠目には森、草原を挟んで反対側には街?のようなものが見える。
頭が真っ白になりそうになりながら、「ステータス」と呟く。
そう彼はオタクなのだ。
コタロー・ヒノモト
Lv.1
HP 10
MP 10
力 10
丈夫さ 10
素早さ 10
器用さ 10
知力 10
運 10
【スキル】『動画再生』 『言語理解』
コタローは達成感に浸りながらも、「ステータス」と呟く。
コタロー・ヒノモト
Lv.1
HP 2000
MP 800
力 500
丈夫さ 500
素早さ 500
器用さ 500
知力 500
運 10
【スキル】『動画再生』 『言語理解』
数値上の力を手に入れても、スキルは生えず。
コタローは絶望する。