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タケくんのおねしょとぬいぐるみ
「タケくん、おはよう」
タケくんが目をさますと、そこにはパパとママのすがたがありました。すると、ママはタケくんがいつもだいているぬいぐるみがないことに気づきました。
「あら、ぞうさんのぬいぐるみはどこにいったのかな?」
ママのこえをきいて、タケくんはじぶんといっしょにいるぞうさんのぬいぐるみをさがそうとしたそのときのことです。
「あっ!」
「タケくん、どうしたの?」
「おねしょしちゃった……」
タケくんは、モジモジしながらじぶんのおふとんをじっと見ています。そこには、でっかいおねしょのちずがみごとにえがかれています。
さらに、タケくんのおねしょぶとんの上にはあのぬいぐるみがよこたわっています。よく見ると、それはおねしょできいろくなったぞうさんのぬいぐるみです。
「ふふふ、タケくんのぬいぐるみもきいろくなっちゃったね」
「てへへ」
どうやら、タケくんはゆめの中でぞうさんの子どもになって水あびをしたのがいけなかったようです。タケくんは、おねしょをたっぷりすいこんだぞうさんのぬいぐるみを手にしながらてれわらいを見せています。