ぞうさんの水あび
どこまでもひろがるそうげんには、いろんなどうぶつたちがくらしています。そこへやってきたのは、でっかいからだをした3びきのぞうさんです。
ぞうさんは、ほかのどうぶつたちとくらべてかなりでっかいからだつきです。でも、ぞうさんたちはけっしてどうぶつたちにらんぼうなことはしません。
「どうぶつたちをふみつけたらダメだよ」
「うん! 気をつけてあるくからね」
ぞうさんのパパとママは、じぶんたちといっしょにあるく小さい子どものことをしんぱいしています。
そんなとき、ちかくに大きないけがあるのを見つけました。ぞうさんの子どもは、いそぎ足でそのいけへむかっていきます。
いけの中へ足を入れると、ぞうさんの子どもはながいはなをつかって水をたくさんすいこんでいます。すると、青い空のほうからこえがきこえてきました。
「ここで水あびをしたらダメよ! ここで水をかけたら……」
しかし、そのこえがぞうさんの子どもの耳に入ることはありません。ぞうさんの子どもは、はなですいこんだ水をじぶんのからだへ一気にかけています。
「わあ~っ! つめたくて気もちいい!」
ぞうさんの子どもは、このあともうれしそうなかおで水あびをつづけています。