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3.初めての夜で初めての非リアル

今日見たらブックマークに追加してくれてる人がいてとっても嬉しかったです!

書き始めたばかりだけどこれからもお願いします!

 もうすぐ本格的に真っ暗になりそうだ。その前にやれることは何だろう?夜行性の動物やモンスターがもし出てくるのならまず武器の準備だろうか?でも、今ここにあるのは草とそれを編んで作った紐とかごくらい…作れるとしたらムチだろうか?しかし、ただの紐では人間のような肌が出ている生物には多少ダメージを与えられるだろうが、狼みたいな毛深いやつに効くとは思えない。紐の編み目にそのへんに落ちているちょっと大きめの石を挟んだらどうだろう?ムチ以外には何か使えるものを作れないだろうか?…


いっときそんな感じで試行錯誤していたらそこそこ使えそうなものが出来上がった。2つ。一つは、紐の先端にこぶし大の石をくくりつけたものだ。これを遠心力を利用してハンマー投げのように回しているだけで当たったら相当痛いだろうし、うまく使えればそこそこ使える武器になるだろう…うまく使えればの話だが。

 もう一つは…布だ。これで自分の墓場に、敷物をしようというわけではもちろんない。これは装飾品でも武器でもなく壁だ。これは、さっき作った解けそうな座布団を余った部分を折り返して二重に織っていくことで丈夫さをもたせたものだ。これを今いる空き地を囲むようにして残っている草に紐を使って結びつければ…壁の完成!

と思ったのだが一枚だと不安だったのでその外側にさらに二重、三重に壁を立てた。

(よし!これでうまくいけば戦わずに済むかも?)そんな感じで自分の成果に満足している時に、武器なんかよりももっと必要なものを思い出した…

「あ!火をつけないとそもそも何も見えなくなるじゃん!」今はまだ夕焼けがきれいに感じるくらいの明るさだから、草に囲まれたここは少し暗いが作業するのに困ることのない程度の明るさだ。けどこれから更に暗くなりそのうち自分の体の輪郭もわからなくなるだろう。そう思い周りにあるものをとりあえず全部(虫以外)座布団の周りに集め、その中心で座布団に座った。

(今ここにあるのは草が山盛り、紐が10本、こぶし大の大きさの石が数個…あ!確か石同士を打ち付けたら火花が出るんじゃなかったけ?)

そう思い、適当な石を拾って互いに打ち付けてみた。カン!カン!カン!…何回かしてみたが全然出ない。

(そりゃそうか、そんなにかんたんに火花が出たら猿も火を使うよね。多分叩いて火花が出るのは特殊な石だけなんだろうな)…

次に思いついたのは木の棒を木の板とかに押し当てて高速回転させるやつだ。けどここには木なんて米粒ほどの破片もない。じゃあどうしよう…どうにかここにあるものだけで火が起こせないものか。。。

(火を起こす道具…ライターは、押したらつくやつは中に火花を起こす機構が入ってたような気がするし…あ、押すところにちっちゃいタイヤみたいな歯車みたいなのがついてるやつは、中に何も入ってないし、勢いよく回さないと火花が出ないから多分摩擦熱だよねーそういえば、石同士を打ち付けるのはどうかわからないけど、木にこすりつける方は摩擦による発熱だよね…けど紐同士をこすりつけても多分…)試してみたが、想像どうり火がつく前に擦り切れてしまった。

(他の方法…)頭をひねって火についていろんなことを思い出してみた。

(温度が高くなった時、その物体の中に含まれる揮発成分が揮発してそれに火がつくという…発熱反応の中の一つの結果…)

昔、周りに合わせれずに退屈に過ごしていた休み時間などに読み漁っていた本の一冊にそう書いてあったのを思い出した。

(つまり火をつけるのに必要な条件は燃える物質に高温を与えること…)って今必要なのは知識ではなくて火だよ!と、そこまで考えた時、突然頭の中に声が響いた。

《条件 1.魔法の素質2.単一現象への深い理解 のクリアを確認しました。【火】の素質を確認しました。火系統魔法の行使が可能になりました。》……



りありてぃいじゅうしてなんだっけ????

(え…え?現実世界に魔法なんてあったけ。いやいや、現実に魔法なんてもの存在してないよね?大体『まほうのそしつ』?『たんいつげんしょうへのふかいりかい』?それってなぁに?…あーーー!とりあえずパニクっててもしょうがない!)

スーーー−−−−ハーーーーーーー

スーーー−−−−ハーーーーーーー

よし落ち着いた。とりあえず今の現象について考えてみよう。

(1.の条件はともかく2の条件はさっき火について考えてたからそれのことだろう。魔法の素質ってなんだろう?今使えるようになったのが火系統らしいから何らかの系統の魔法に気づかずに触れてその極意?みたいなものに触れて素質が開花したとかそんな感じ?それにしても体には何も違和感ないし何が変わったんだろう?)

そう思い周りを見てみようとしてすぐ近くに異変があることに気づいた。さっきまで設定とロクアウトしかなかった場所に『魔法』という項目が書き加えられていた。そこに意識を向けてみると魔法という項目がファイルのように開いて、『系統』という項目と、『行使可能魔法』という項目がでてきた。まず『系統』の方に意識を向けてみるとさっきと同じようにファイルのように開いた、そこには【火】と書かれていた。更に【火】のとこを同じようにして開いてみたらそこには『系統魔法一覧』という空白の項目と、五角形のグラフのようなものがあった。それぞれの頂点に、『精密』『強度』『範囲』『操作』『魔力』と書いてありその横に『0』と全てに書いてあった。グラフの見た目や、『0』という数字から考えるにこれは熟練度かな?

使えば徐々に増えていくのだろう。

それにしても、系統魔法一覧に何も書いてないというのは何事か。そんなことを思っていると、

《条件 1.魔法の素質2.始祖系統魔法の長時間行使または始祖系統魔法の閲覧挑戦  のクリアを確認。始祖系統魔法の上位系統【無】の素質を確認しました。無系統魔法の行使が可能になりました。

条件 1.上位系統【無】の素質 のクリアを確認しました。これにより、無系統魔法【閲覧】を取得しました。これにより始祖系統魔法の完全閲覧、行使が可能になりました。》

え?また魔法が増えました。って聞こえた気がする。今開いていたファイルに変化があった。空白だった『系統魔法一覧』に、『取得の条件を満たしておりません』とかいてあった。不思議に思いつつ、一つファイルを戻ってみると、さっきの言葉の通り色々追加されていた。まず『系統』のところには、【火】の下に【無】、更にその下に【始祖】が追加された。『行使可能魔法』のところにはそれよりもさらに追加が多かった。まず【閲覧】というものがあった。そのファイルを開いてみると、そこには説明らしきものがついており、そこには『この魔法は下位魔法【始祖の魔法】の完全閲覧を可能にする。』と書かれてあった。【閲覧】のファイルを閉じ、その下を見ると【始祖の魔法】があった。ファイルを見てみると…

「なるほどね…」全てに納得がいった。

そこには【ログイン】から始まり【設定】や【リアル時間表示】というものがあり一番下には【ログアウト】があった。しかしもちろんこれらは『行使可能魔法』に【始祖の魔法】が追加される前からできていた。じゃないとログインさえできないということになってしまう。

(つまり、【始祖の魔法】は生まれつき持っている魔法だけど、魔法の素質があることや無属性魔法が使えることによって、それが魔法として認識できるようになるということなんだろうね。そう考えたら、魔法の素質っていうのは紐を結んでる時に【始祖の魔法】である【設定】や【ログイン】、【リアル時間表示】とかの魔法をずっと見続けていたから魔法への素質が育ったってことになるのかな?そして魔法の素質が一定レベルを超えたのがあの設定とかが明るくなったときなんだろう。そしてあの『系統』とかがあるページも【始祖の魔法】の一部だったから、そこを見ていたことによってそれらをより完璧に見れるようにするために【閲覧】があり【始祖の魔法】の上位魔法である無系統魔法が行使できるようになったということかな?そのおかげでさっきまで空白だった『系統魔法一覧』ももじがみえるようになった感じかな?うん!なんとなくこの解釈であっている気がする!)…

「確かに『リアル重視』なら魔法が使えることより、世界に入ったり出たりするほうが非現実的なんだろうけど『これはゲームだから』で済む話のような…まぁそこまでこだわったてことなんだろうね…お疲れ様です!」見たこともない開発者にねぎらいの言葉をかけて…

「さてこの状況をどうしようか!!」

魔法の考察に集中してる間に真っ暗になってしまった視界の解決方法の考察に移るのだった。

設定的なことたくさん書いてるけど、矛盾や穴を見つけたときは教えてください。全力修正します!

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