最終話
「えー、宴もたけなわではございますが、残念ながら閉店の時間となってしまいました。ここからは皆様が節度を守って、それぞれお楽しみ下さい」
店内のプロポンピーファンが三々五々、店を後にする。その様子をただ茫然と見送るオサムと純太だったが、沙耶子が声をかけてきた。
「ねえねえ、君たちってこの後予定ある? なんならウチらと二次会行かない?」
思わぬ申し出に二人は目を丸くする。
「まじで? まじで俺らでいいの?」
「いいもなにも、一緒してくれそうなの、君らしかいないじゃん。それに、この子も君たちと行きたいって言ってるし」
沙耶子がマヤリの肩を抱くと、純太が念を押した。
「本当ッスか? マヤリちゃん、俺らと二次会行ってくれるんスかあ?」
マヤリは少し恥ずかしそうに、無言で頷くと、オサムと純太は抱き合って喜びを分かち合った。その後、二次会のカラオケボックスで二人は念願の連絡先をゲットし、初のプロポンピー観戦はこの上ない成果を上げたのだった。
余談だがこの後、プロポンピー界はコミッショナーの不正が発覚。さらに選手のスキャンダルや事件も相次ぎ、スポンサーが次々と撤退。ブームは一年で過ぎ去り、採算が取れないためプロポンピーはわずか二年でその幕を閉じた。
やがて日本中の国民がポンピーと聞いただけで失笑してしまうほど、かつてのブームは大多数の人には負の記憶として残ったが、一部のファンはしぶとくプロポンピーの復活を望み、運動を続けているという。
~了~




