3人の小説家
初投稿です。初投稿にあたってどんな小説を書こうかと考えてみた時に、ほかのなろう作家さんは何を考えて投稿しているのだろうか、と気になってたので、それを小説にしてみました。
読みにくい点多々あるとは思いますが短い小説なので、最後までお付き合いいただけると幸いです。
コメント、ご指摘お待ちしています。
とある暗いカフェ。すっかり陽の落ちて、バーへと形態を変えた店内で3人の小説が話している。
「最近思うように書けないんだよねー。自分の思いが掴めないんだよ。なあお前らはこういうときどうしてるんだ?」
そうAは苦しそうに頭をかきむしりながら尋ねる。
「自分の思い?そんな風に筆が止まったことなんて僕はないな。筆が止まるのは次の展開のアイデアが思い付かない、とか読者の反応が読めない時とかだな。」
Bはそう淡々と答えた。
Aはそれを聞いて不満そうな顔つきをしながらも、特にコメントすることはなく、
「Cはどうだ?」
と残りの一人に話を振った。
「俺も自分の思いを掴もうとして、小説書いている訳じゃないからなー。そこで悩む事はないよ。ただどうやったらより言いたいことが伝わるんだろうと悩む事はよくある。というか専らそこで悩んでいるよ。もちろん物語のプロットとか読者の反発を気にしちゃって悩むこともあるけど、それは本質じゃないよ。」
Cは、そう少し彼らを諭すように答える。
Aはそれを聞いて少し苛立ったように返した。
「お前はそうやって偉そうに書いているけどよ、お前は神みたいな絶対的な正しさを持っているのか?
録に自分の心と向き合いもせず、小説書いているような人に上から目線で話されても何も聞く気にならねえよ。」
Cはそれを聞いて少し気分を害しながら言う。
「こう言ってはなんだけど、それは自己満足だと僕は思うよ。悩むのは結構だけど、君の目線は結局自分にしか向いていないじゃないか。僕は読者を向いていない文章なんて誰も読みたくないと思うけど。」
その言葉がAをますます激高させる。
「俺の小説は俺が自分の内面や社会の理不尽だったりに向き合っているから意味があるんだろうが。だから同じ悩みだったり境遇の人の気持ちを動かすことができるんだよ。そもそも俺の考えが理解できない、理解しようとしない奴には読んでほしいとか思ってないよ。」
これまで黙って聞いていたBがぼっそっと言った。
「そもそもさ、読者は救済とか教えとかどっちも求めてないよ。みんなただ気を楽にしてのんびりしたいだけだよ。」
それを聞いて私はいたたまれなくなって店をでた。
「さあ私はこれからどんな小説を書いていけばいいのだろう。」
「いや、小説を書くことに何を求めていけばいいのだろう?」
最後までお付き合いいただきありがとうございます。
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