貴方だけの恋の指定席? 異世界転生(憑依?)→ 入れ替え転生(憑依?)! 許可がでちゃいましたよって!?
周りを見渡すと、貴方だけの恋の指定席を、用意して待っている方がいるかもしれないですよ。例えばこんな話が...
《プロローグ》
私は、異世界ものラノベ、マンガ、アニメが大好きな、28才の普通のOL。もう親から独立して10年になるわ。
私には5年間付合った彼がいるの。3年前に脱サラして、飲食店を一緒にやろうと言い出した。
私は、ファンタジックなものが好きだから、そんなものを置いた店もいいかなと思ったわ。
私も経営者になって欲しいと言われて、お店のホールを勉強するためと、バイトで貯金もできるし、賄いもあるからガンバッテいたの。
率先して色々と勉強のために働くと、創作的な賄い作りも頼まれたりしていたわ。
それが、来年辺りから、お店探しを始めるとなった。だから私は来月に退職して、アルバイト中心に活動をすることにしたわ。
そう、あの日までは希望に満ちていた。
その日は、休日出勤をしていて、休憩中に彼から連絡があったわ。それも通話ができる、アプリからね。
実は、彼女に子供ができたんだ。だから、脱サラは辞めて、彼女と結婚して、家庭を持つことにしたんだ。
だから、君とのことも白紙にするよ。じゃあ、これから彼女の実家と挨拶があるから、切るね!!
ハー? 5年も付き合っていて? 彼女って一体なに? 聞いたこともないし、じゃあ私って、何だったの?
それも、スマホのアプリ通話、これ一本で? お終いって、ふざけるなよ!!
その日の帰りに、自宅アパートのある駅の近くの時々行ってる居酒屋で、ヤケ酒を思いっきり、飲んだのよ!!
そして、アパートの階段を上っていると、私の隣の部屋の青年とすれ違った? 足が...階段から落ちてる!! やっちゃったのね!!
誰かから声をかけられた。あの青年かな?
精悍な顔付きの青年? 鎧を着てる? あれ! アニメで見たような、いえ、最近流行っている実写よね? また、意識が...。
ねえ、あなたって優香って言うんだ。うん...、今度は、夢かな?
私って、リーシェアて言うんだ。あなたの記憶を覗かせてもらたったわよ。
この世界と違って、とても女性が大切にされているのね。嫌がる女性に無理やり触ったりすると、捕まえてくれるニュースも見かけたよ。
だって、この世界は夜中に一人で歩いていたら、知らない人達にすぐに、連れ去られて、性奴隷か、色街に売られちゃうわよ!
あなた年は28才でしょう? この世界ではもう、十分に行き遅れになっちゃうんだよね。
だからね、あなたの世界の40代や50代は凄いのよね。まだ若々しいし、瑞々しいよね。とってもうらやましい世界だね。
あなた、やり直をしたくない? 私と入れ替われば、16才よ。そこからなら、まだ色々できることがあるわ。
私は、8年間聖女をして、この世界の管理者に前から頼んでいた、やり直しがね、やっと入れ替えの方法で、許可が出たのよ。
この世界は、あなたの大好きな、ファンタジーで、剣もあって、魔法もある世界よ。私の聖女の力も使えるわよ。OKをすればいいのよ。
記憶も入れ替えて引継げるから、すぐに周りの人が誰だかわかるわよ。
私は、ファンタジーにつられて、まあ夢の中だしね。いいわ「OK」してあげる。それから、頭に何か流れ込んでいるような?
寝ちゃったのかな? 意識が遠のいて、...いったわ。
《エピソード01》ここって、始まり?
朝、目が覚めると、知らないところ? いえ、記憶にあるわ! あ、手が小さい?
鏡があったわね。鏡を見ると、そこにいるのは、夢にでて来た。 リーシェアになっている! ゼンゼン日本人じゃないよ!
入れ替えって言ってたわ? じゃあ、魂魄の入れ替え! 本当だった!! エエッと、16才だったよね。
まるで、ラノベ・マンガ・アニメの世界? いいえ、普通は大騒ぎしたり...する? いいえ! あれはコミカライズの成果よね。
扉にノックがされて「聖女様、お目覚めですか?」エエッと、聖女付きの私の侍女セリーヌよね。
「ええ、起きてるわ。入って」
そして、神殿長と治癒師長が一緒になって、入って来た。
「聖女さま、おかげんは、いかかがでしょうか? 頭が痛たかったりは、していませんか?」
それは昨日、私は王宮の階段から滑り落ちたらしいんです。頭を触ると少し痛かったわ。気を失った私を連れて神殿に戻ってきたようです。
治癒師長が、私をチェックしていました。治癒師長が、神殿長へ大丈夫のようですね。と報告をしていました。
それから、侍女セリーヌの手伝いで、いつものように(できてる! これの方が驚きよ!)身支度ができたの。自然な流れに乗ってね!
それから、朝食をとっているの。これもまた、いつものように(質素な朝食? 朝食べない私には、贅沢? 違うわ! 昼食はないのよ! いま食べないと夕飯まで、食べられないじゃないの!)、食事をしっかりと残さずに食べました。
「あら? 聖女様、凄いです。お嫌いなニンジンも、食べられるように、なったんですね」セリーヌは感激していたの。
(しまった! そうよね。この子って、野菜嫌いな子よね! もっと美味しくなるように、すればいいのにね!)
「ええ、そうよ。私、食事も大切なことだし、今日の糧に感謝する意味が分かってきたような」
「ええ、聖女様、とても素晴らしいことですわ」
それから、聖女の日常が始まる。礼拝堂での礼拝から始まり、それから、相談者の話を聞いたり、上級の治癒が必要な方には治癒を施す。
それから、夕飯が始まる。これもまた、質素でしたね。聖女の私の食事はそれでも、少し品目が多いようでした。
そして、夜になってから、今日を振り返ると、日常は上手くいっていたわ。但し、私には大きな問題があることを、思い出していたのよ。
それは、このままでは、王太子妃?...。そこに問題が出ていました。私は、婚約の破棄騒動の中にいたんです。
《エピソード02》婚約破棄の騒動って?
婚約は、リーシェア(愛称リーシェ)が12才の時に、王妃が神殿長と政略的な結婚を目論んだものでした。第一王子を王太子にするべく、縁組がされました。
元々本人の意思は関係がないものでした。その王妃も昨年亡くなっていました。
その後で、侯爵家のコレッシーナ(愛称コレット)が、王太子に近づいて来ました。コレットは神殿の聖女のNO.2になります。
昨日は、婚約者の定期てきな、親睦会がありました。しかも、その前にコレットは会いに来ていたのでした。
つい最近も、神殿長から、こんな行動を注意されていたはずでした。そんなことにはお構いなしの行動と見られます。
昨日は、私と一緒に来ていたのは、優柔不断な副神殿長でした。
本来であれば、コレットの侍女が私の足に、何かしていたので、大問題となるところでした。
それを見抜かれていたんでしょう。ワザワザ、副神殿長から助け舟を出すようなことをして、丸く収まるようになったようでした。
この対立は、神殿でも度々起こっていました。コレットの嫌がらせの数々を...。
侍女セリーヌが、それとなく自ら水を被ったり、汚い水を飲んじゃったりして、その嫌がらせをかわしていました。
それに、昨日騎士さんの顔を見た時に、その後ろから何か聞こえてきたことを、思い出しました。「チッ。死ねば良かったのに!!」
この声は聞き覚えのある、...間違いなく王太子の声でした!!
これは、大変な入れ替え先だったんだ!! と分かって来ました!! まだ、キャンセルってできるわよね? と思って日々の礼拝の時に、願っていました。
あれから、半月が経ちました。
今日は、朝からなにやら、神殿内が騒々しい感じでした。
そして、見覚えがある顔とすれ違っていました。あれ! あの階段の時の騎士様。あれは、神殿騎士だったのね。
そして、しばらくすると、騒ぎの原因がなんであるのか、分かって来ました。
あの神殿騎士さんが、仲間数人と来ていて、私に伝えてくれたのです。
王太子とコゼットの間に子を授かってたことが判明していました。数日前から、王太子から単独での呼び出しがあって、婚約は破棄の話が来てたようです。
神殿長は、それを王妃からの約束事です。婚約の破棄は、国王と共に行ってくださいと、拒否をしていたようでした。
《エピソード03》命の危機って?
その状況のなかで、王太子は今日、強硬手段に出たようでした。国王が明日は、国内の視察から帰国するからでした。
神殿騎士さんから、標準的なメイドになる(髪は茶髪で、瞳はこげ茶くらい)アイテムと、聖女付きメイドの服を渡されていました。
これらは、神殿長が今日の、強硬手段を予測していたから対策を立てていました。王太子に捕まれば、その場で処刑されることは、間違いないでしょう!!
セリーヌの手伝いで、着替えをして、髪は三つ編み? 標準メイドのアイテムで偽装をしていました。
(リーシェは、この王宮侍女が使う、標準メイドのアイテムを使って、何度か逃亡を計画した記憶が、とても鮮明にありました)
元々。リーシェは、プラチナブロンドの髪と、瞳は青でした。そのため、かなり地味なダウンイメージになりました(やった!!)。
最初は、侍女セリーヌが聖女様専用の馬車で、王都の神殿から、分院まで目立つように移動をしてオトリになります。
その後で、業者から借りた馬車で、シャルム川を目指し、川の上流にある国境の都市を目指して、逃亡をします。
もう、神殿騎士騎士たちの制止を振り切り、王太子の衛兵が、神殿長の部屋に突入してました。間違いなく、連行されるでしょう!!
私達は、聖女付き侍女の寮から、先に侍女セリーヌが聖女服で、逃走が目立つようにして逃走して行きました。
「聖女様、先ずはお命を、お大切に!! また、お会いしたいです」と言いながら、別れたの! セリーヌ! 無事でね!
その後で、聖女様が逃走したぞ!! の声が聞こえて来ました(セリーヌ、ありがとうね!)。
それから、タイミングを見計らって、私達はゆっくりと歩いて移動して、神殿の外に止めてあった業者の馬車に乗って逃走しました。
無事に、業者の馬車は王都を出て、近くの森の中に隠れて、様子をうかがっていました。
私達は、街道を進まずに、裏道でシャルム川を目指していました。
その時に、リーシェの逃亡計画の記憶が浮かんできました。川沿いに隣国へ逃亡するなら、シャルム川下流はもう隣国になる。
川を夜下れば、国境管理を通らずに、隣国に行ける。
(この時に、王太子の行動が、あのスマホ連絡の男と重なった!! 身勝手な!! 絶対に逃亡して生き延びてやると決めたわ!!)
《エピソード04》刺客の襲撃?
続きを、お楽しみに...