恋歌*・。 ~恋の歌~ NO.3
「香〜?!こんな時間に何?!4時だよ4時!!」
「あッ!絵梨奈!!重大発表があんのッ!柚葵も呼んだからッ!」
「はぁ〜〜〜ッ?!ゆ…柚葵も呼んだの?!非常識にも程があるでしょ!!!」
あたしがあきれた声で言うと、柚葵がいかにもダルそうに公園に入って来た。
「もぅ何〜??柚葵メッチャ眠いんだけどぉ〜…。」
「ご〜めんご〜めん!!重大発表があってさぁ〜〜。」
「で??その重大発表って?柚葵達に関係あったりするのぉ〜???」
「ホント、ホント!!つまんない発表とかやめてね。こんな早い時間に呼び出してるんだから。」
すると香は、やけにニヤついた顔で私と柚葵を見た。
「じ・つ・わぁ〜…。ウチぃ〜、今日〜、浦山海司に告りまぁ〜す!!!」
「うッ……そ!!!何それッ!!!」
「何で〜〜〜!!!?いつからいつから??!てゆうか柚葵何にも聞いてないよ?!」
若干パニクってる私と柚葵を目の前に、
「うん。つか何も言ってねぇ〜もん。今言ったのが初だし。」
…と何故か冷静(???)な香。
「何それッ!!!超水臭くなぁ〜い?!」
「ホントだよ。恥ずかしかったとしても私等には言ってくれればよかったのにッ!!」
「ぢゃぁ〜、柚葵と絵梨奈も恋バナで暴露しよッ!!!おんじゃ柚葵からぁ。」
ダルさも眠さもぶッ飛んで、香の強制暴露大会が始まってしまった。
「えぇ〜。柚葵ぃ〜??てゆうかやること逆じゃね??んん〜〜。まぁ言ってない事と言ったら、柚葵の好きな人が慎斗って事ぉ〜〜???」
「まぁ〜じぃ〜でぇ〜??」
「うん。まじまじ。」
「じゃぁ次は絵梨奈の番!!!」
はぁ〜…。
結局は私に振られて来るんだねぇ…。
「私恋バナとか持ってないし…。そもそも好きな人とかも居ないし。」
「嘘付けぇ〜〜!!!居ないわけないだろッ!!!ウチらに1組の男子に告られたって言ってたじゃん!!!」
はぁ〜…。(←本日2回目…笑)
香ってホントに馬鹿…。
手遅れかも…。
「あのねぇ〜、それは告られただけで好きな人とは違うだろ??しかも、香も柚葵も知ってる事なんだから暴露にならないだろ??分かりますかぁ〜???」
「えぇ〜…。じゃぁ、ホントに好きな人居ないの〜???」
「あのさぁ、だからさっき私が1回言ったよねぇ???(プチ怒)」
「何それ〜ッ!!!柚葵と香は言い損って事じゃぁん!!!」
柚葵もホントに馬鹿(怒)。
ばーか、ばーか、ばーか、ばーかッ!!!
「弱みじゃないんだら別に良いじゃん。」
「良くなぁ〜い!!!」
ホントに呆れるわ。
お馬鹿姉妹。
あーだこーだ言って、色んな事について3人で語った。
「あー。もぅ6時前だよー???そろそろヤバくない???」
気付けば少し前まで真っ暗だったのが、朝焼けで茜色に変わっていた。
「えぇ〜。それじゃぁ〜、準備終わり次第絵梨奈ん家に集合って事で!!!」
テンションが上がってきた柚葵は勝手に決めるし(怒)。
「OK!!じゃぁ、また後でみたいな感じ??」
明け方からうるせぇ香は賛成するし…。
「私ん家は集合所じゃないっつの!!!」
そして私は帰って洗顔。
柚葵と香が来る前に、メイクだけでも済ませておこうかな。
執事カフェだけど、今日はギャルメイクでいっかぁ。髪は巻くのがダルいから学校でやろぉ〜。
って事でコテはスクバ行き。
あっという間に30分経過。
7時になる少し前だった。
そして、柚葵からのメールが来ていた。
件名←なし
本文
香と途中で会ったぁ〜!!
絵梨奈の家まで来たから鍵開けて!!!
☆ゆき☆
やっと来たかと思って、玄関を開けると、制服姿にバッチリメイクの2人が立っていた。
「絵梨奈超ギャル!!!」
「あんた等もね。つーか私等考えてる事一緒。」
「柚葵昨日からだよねぇ〜!」
うるさい柚葵と香を、私の部屋へ連れて行った。
「お邪魔しまぁす!相変わらず綺麗な部屋だよねぇ〜。」
「てゆうか絵梨奈とりま制服に着替えたら?時間間に合わないよ?」
「あっ。そぅだね。早く着替えなきゃ。」
私は香に言われて制服に着替えた。
「そう言えばさぁ、2人は相手の事いつから好きなの?」
2人用ソファーに、優雅に座ってる2人に聞くと、香が
「ウチは高1の入学式位からぁ〜。」
柚葵が
「柚葵は今年の春かな。」
「ふ〜ん。てゆうか早く言えよなぁ〜。2人して酷いねぇ〜。」
「ごめんてばぁ~…。」
溜息をつく私。
そして大切な事を思い出す。
「ヤッバ!!!私買出し一番だった!!!」
「そうじゃんッ!!!財布とスクバ持って!!!」
「分かってるよッ!!!」
そう言って慌てて外へ出た。