表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/25

新天地 辺境の街レモート

遂にアフロマの地に辿り着いた。

なんて暑いんだ。亜熱帯特有の熱い風が吹きつける。中ツ国とは随分気候が違う。

兎に角、持っている服は買い換えないとだめだ。今まで使っていた防具は使えないな。

ここからレモートまで、更に南下するから、ますます暑くなりそうだ。

       ☆

兄嫁の名はリリという。

リリの生れ故郷レモート州には、親族でひとつのコロニーを形成し、よそ者は入れないと言う風習があった。

そのコロニーが広大な範囲に100ほど散らばっていて、それらをまとめて州と呼んでいる。

それぞれのコロニーには大きな中庭があり、その中庭を50戸ほどの家でぐるりと囲んでいる。更にその外側を堅固な石塀で囲んでいる。


コロニーは年配の女性が中心になって、差配している。それぞれの家には役割が決められていて、商店だったり役所だったり、保育所だったりいろいろだ。小さい子供はコロニーで育てている。年配の男性は外苑にある農地の管理をしている。コロニーに残っている若者は少ない。辺境の管理のために冒険者ギルドや、よその州に働きにいっている。

前世の田舎の村に似ているな。


その中でも、より大きなコロニーが州の真ん中にあり、200戸程で取り囲み、更にその内側に70戸が円陣を組んでいる。つまり二重の円だ。このコロニーだけは、街と呼ばれて、特別に親族以外が集まっている。各コロニーから集まった若者達や、僕のようなよそ者をここに受け入れている。

他の地域との交流、商取引もすべて担っている。よそ者を監視する為でもあるようだ。


街の中心に、一際大きな建物が、冒険者ギルドだ。

三階建てで、宿泊施設も備えている。当分僕は此処に宿泊する事にした。

兄はこの街に家を借りて家族で住むという。慣れるまで当分はギルドの雑用をするそうだ。


「俺が、冒険者ギルドレモート支部のギルド長オレオだ。今日から、暫く仮ギルド員として俺の下で働いて貰う。よろしくな。」

「カムイ・ククルスです。魔法士です。宜しく御願いいたします・・。」

何で、ギルド員なんだろう。僕は冒険者なのに。

獣人は、警戒心が強い。どこの馬の骨かも分からない、人族は信用ならないって事かな。


ギルドの職員は、宿泊料がただ、食費もただらしいので、暫く生活費は掛からない。まあ、いいっか。












評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ