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銀河戦記/鳴動編 第一部  作者: 神崎理恵子
第一部
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第八章・犯罪捜査官 コレット・サブリナ Ⅶ


 艦内FM局スタジオは、統制通信発令所の通信施設を間借りしているので、戦闘時にはそのまま通信指令所の一角として機能する。放送局員は、当然通信管制員でもあるというわけである。FM放送局としては、あくまで平時のみの運用となっている。

 壁の一角が硝子張になっていて、中の様子がよく見える。

 交代で先任の担当官が出て来たところを捕まえるコレット。

「ミシェール・ライカー少尉の事件捜査にあたり、昼時に『サラサーテの彼方』という曲を流した正確な時刻を調べて欲しいのです。被害者に最後に会った方が、この曲が流れていたというのです」

「いいですよ。タイムテーブルを見ればすぐに判ります。ちょっとお待ち下さい」

 と言うと再び中へ入っていった。放送局とはいえ、統制通信発令所を兼ねているので、コレットとて入室許可証がなくては入室できない。中に入った局員が、たぶんADかディレクターだろう同僚に話し掛けてから、書棚からファイルを探し出している。

 しばらくすると、ファイルを小脇に持って戻ってくる。

「当時のタイムテーブルです。『サラサーテの彼方』は、ええと……。十二時十五分ですね」

「十二時十五分ですね。当時のスタッフを教えてください」

「はい。このタイムテーブルに担当名が書いてあります。ご覧になりますか?」

 タイムテーブルを受け取って氏名を確認してみる。


 ディレクター アンソニー・スワンソン中尉。

 調整室員   ジュリアンー・キニスキー中尉。

 アナウンス  アニー・バークレー少尉。

 AD     カテリーナ・バレンタイン少尉。


「この班は、午後一時に交代となっておりまして、ミシェールはその次の班に入っていました。交代時間になってもミシェールが来ないので、カテリーナが探しにいき、アスレチックジムで事故死に遭遇したようです」

「捜査資料として、このタイムテーブルを、お預かりしていいですか? 後でお返しします」

「構いませんよ。どうぞお持ち下さい」

「恐れ入ります。どうもご協力ありがとうございました」

「いえ、どういたしまして」

 立ち去ろうとすると、中から出て来た局員に呼び止められた。

「ちょっとお待ち下さい。たった今、司令からの連絡が届いています。コレット・サブリナ中尉に司令室に出頭とのことです。艦内放送で流すところですが、本人が目の前にいますから、その必要はないですね」

「判りました。司令室に出頭します」


 スタジオを離れて司令室に向かう。

「丁度良かったわ。司令室はすぐそこだし、このフロアは出入りする度に警備のチェックが入るから面倒だったのよね……」


第八章 了

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