戦いのある世界
初めまして、烏瀧璃羽です。
はじめての投稿なので、面白いかも、物語のテンポもいいのかわかりませんが、楽しんでもらえたら嬉しいです。
感想ももらえたらすごく喜びます。
「あー……今度は結構辛そうな世界だな……」
と、ゲートをくぐった神宮寺優斗はため息をつきながら言った。
彼は、ほんの少し前……高校入学と同時に自分の家の扉から何処かの異世界へ行ける、というなんとも信じ難い能力を手に入れていた。
その能力を使って今日も、異世界へ短い旅に出ていた。
しかし、今日の世界は………
「……戦い、か」
行く世界全てが平和というわけでもなかった。
特に今日は、飛んだ「場所」が悪かった。なにせ、戦いがある世界。しかも、街中ならまだよかったが戦いの最前線と思われる場所にいたのだ。
「今回の世界は早めに帰った方がよさそうだな……」
元の日常に戻るには、行った先の世界にどれくらい居るのか、という時間設定をする必要がある。
「この様子じゃ、3時間が限界だな」
ということで、3時間ほどこの世界にお邪魔させていただくことにした。
口頭で時間を言えばいい、というなんとも手軽な設定方法だ。
「とりあえず、怪我をした人たちをバレないように癒していくか……」
別に存在を認識されても何も害はないのだが、攻撃されても怖いし……と優斗は臆病なことを思って、自分に認識不可魔法をかけた。
「……汝の力を貸せ。我は、他人に見られることを望まない」
……ぶっちゃけ、魔法の言葉はなんでもいいので、自分でいいと思った言葉を言っている。
「よし、これで思う存分人を癒せる。……水の力よ。我の願いを聞き入れ、人々を癒してくれ」
こうして、この世界での人の回復に徹することになった。……3時間も。
連載なので、なるべく早め早めに上げていけるようにしていきたいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。