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坊ちゃん育ちが遭遇した物不足と停電

記憶だよりで書いていますので、時系列で多少の食い違いがあるかもしれません。ご了承ください。

 ご存知の通り、北海道で地震があり、真夜中にたたき起こされる。私はのんきにネットに繋いでツイッターをしていたが、停電になった。すぐさまスマホに切り替えてツイッターを続ける。やがて充電が減っていることに気づいて、スマホを止めた。


 すぐに充電器を買いに行けばよかったのだが、のんびり屋の私は寝てしまい。目が覚めたのは7~8時ごろだったと思う。おっとり刀で、近所のコンビニに出かけたが、行列ができていて店内に入れない。しばらく待っていると、お客さんから「レジの列ですよ」と教えてもらい、店内に入って水や食料を探したが、何もなかった。仕方なくお茶を数本手に取ると、コード売り場へ向かったが、シガレットケースに刺すタイプの充電器しかなく、購入を諦めた。


 近所のコンビニをまわってみたのだがどこも品不足で、徒労に終わった。道行く人も物探しに疲れているのか、ゾンビが歩いているように見えた。信号は全部消えていて車も人も、お互いにけん制しながら走っている。人は車の動きを見て、かいくぐって横断していた。どちらかというと、車優位だった。


 とにかく、スマホの充電がやばいので、下手に車に乗って事故を起こしたらと思うと不安で乗ることはできなかった。もともと私は坊ちゃん育ちで甘やかされていた面もあるので、なんとかなるさと楽観的に構えてたかをくくっていたが、どうにもならなかった。近所のスーパーは開店しておらず。道を隔てたスーパーでは菓子パンと炭酸水ぐらいしか販売してなかった。


 圧倒的に物はなく、見つけた店を全て駆けずり回って、食べられそうなものは全て購入した。カップラーメンも見たことのないパッケージの珍品が多かったと思う。おそらく、普通の人は信号が無くても車に乗って遠くに買い出しに行っていたのだろう。つくづく自分のふがいなさが悔やまれる。


 住宅街を歩いていると焼肉の匂いがした。冷蔵庫が駄目になっているから、やむにやまれぬ食事なのだろう。


 結局夜は、宅配弁当が届いていたので、それを食べることにした。暗い中で懐中電灯で照らしながらの食事だった。


停電で困ったことが4つ、エレベーターとトイレ、そして洗濯機と冷蔵庫の通電が止まったこと。エレベーターは使えず足は筋肉痛でパンパンになった。トイレは懐中電灯で用を足したが、拭き具合がつかめないので非常に困る。冷蔵庫の中身はダメになり、洗濯物はたまる一方だった。


 翌日からまた買い出しの日々に戻るが、コンビニの閉店も多く、お目当てのスーパーも閉店しており、目についた物を買うしかなかった。お菓子でも炭酸水でもトマトでも手あたり次第購入する。栄養価などは考えていられなかった。


 ろくなものが買えず。家族がカップラーメンを嫌がったので、夕食はご飯とカツオ昆布だけになり、栄養的にどうかと思う食事をかきこんだ。


 その後だんだん、商品が回復してきて、大手スーパーの開店もあり、大分状況は楽になって来てはいるが。あんな体験は二度とごめんだ。


 家にあった一台のラジオが命を繋いだ。それがなければ家族で泣き騒ぎしていたと思う。偶然購入していたトランジスタラジオに救われた。


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― 新着の感想 ―
[良い点] こんにちわ、にのいです。 まさに、現場の生の声ですね…… カメラが撮った街の停電。 コンビニの行列。 焼き肉の炊き出し。 ニュースで見ててくぎ付けになりました。 こういう形で実際に起き…
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