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召喚初日

 気ずくと俺は今見知らぬ森の中にいた。          

「‥‥‥何処だ‥‥此処は」               

 周りはどこを見ても樹しか無く幹からはツタがいくつも垂れ下がり、足下には草や苔が緑の絨毯の如く生えており樹の根が至る所に露出していて上を見上げると木々の隙間から太陽光が地上に向かって射していた。  

「すみませ〜ん誰かいませんか〜」            

 声は虚しくこだまして返事など帰って来なかった。     

 どうやら此処には俺以外人は居ないみたいだ。       


「しかし此処はほんとに何処なんだ?日本の何処かの森の中なのか?それよりも俺はどうしてこんな所にいるんだ?」    


 確か自分はさっきまで教室で友人達と駄弁っていたはずだ。             

 そう考えてからこうなる前の事を思い出していた。


         ――――――――――――――


俺の席は窓際で太陽の光が程よく当たって昼寝をするにぴったりの場所だった、俺がいつものように昼寝をしていると体を揺すられた


「ん、ん〜すまないが今は忙しいんだ用が有るなら後でにしてくれ」

「いや、どう見たって忙しそうには見えないんだが」

 丁重にしてお引き取り願おうとすると聞き慣れた声が返ってきた、顔を上げるとそこには俺の数少ない友人達がいた。

「何だお前達か」

「何だって何だよ、まーそんな事よりちょっと話を聞いてくれないか?」

 今話しかけてきたのは友人の一人である佐藤サトウ 晴斗ハルトだ。

 外見は身長170cmで顔のつくりは美少年とまではいかないがそこそこ良いくらいそれ以外は至って普通。髪はショートヘアーの黒髪で人の良さそうな顔をした好青年である

「あぁ、別に良いけど‥‥なんかあったのか?」

 そう俺が返すと晴斗の隣にいる腕を組んでる背の高い女子生徒が口を開いた。

「それがよー麗奈がまた予知夢見たんだってさ」

 女子生徒の名前は西織 (にしおり)サリア。

 友人その2で外見は、美少女と言っても過言ではないほどの顔や容姿と170cm以上と女子にしては高い身長。

 腰まで届くロングヘアーで深紅の髪をしている。外人とのハーフらしいが何処とのハーフなのかは知らない、そして男勝りなしゃべり方をする。

「またか・・・で、今度はどんな夢見たんだ?」

「いや、あたしじゃなくて本人に聞いてみなよ・・・」

 サリアはそう言うと自分の隣を指差した。

 そこには背の低い女の子がいて、身振り手振りで説明をし始めた。

「えっとね、皆で此処じゃない所へ召喚される夢を見たんだよ?」

 女の子の名前は藤堂とうどお 麗奈れな友人その3で、外見は可愛い系の美少女と言う感じで、140cmと低めの身長、栗色のショートヘアーをしている。寝る時あまり夢は見ないがたまに見る夢の内容が必ずそっくりそのまま現実世界にも起こる、しかも夢を見た翌日に起こる。

「また可笑しな夢を見たな・・・でもまぁ、それが正夢に成ることは無いんじゃないかな」

「どうしてそう思うんだ?」

 夢についての感想を述べると友人三人の後ろに立っている長身の男子生徒が疑問を返した。

「いつも麗奈の夢で起きた事は必ず現実にも起きてたじゃないか、こないだの時だって麗奈が学校に隕石が落ちる夢を見たって言ってたら本当に落ちたんだぞ!」

 そう力説している彼の名前は天城 総一郎 (あまぎ そういちろう)俺の友人その4である。

 外見は身長180cm以上で結構長身、顔の作りは整っておりすれ違う女性の十人中全員が振り返る程の美男子である。髪型は長髪で髪の中程で一つに纏めてある、面倒見が良く皆のお兄さん的な存在で頭も良く誰にでも好かれるカリスマ性もあり俺達の司令塔だったりもする。だが、将来の夢は「異世界に行く事」だったりと少し変な所もある、だから彼は今妙にテンションが上がっていたりする。

 「もしこれが現実に起きたら俺の悲願の夢を達成することが出来る!」

 そう言いながら総一郎は俺の机に手をつき感涙の涙を流していた、これを見ていると本当に頭良いのかと思ってしまうが奴は学生トップでなのは間違いない事実である。

「お前の悲願達成はわかったからまず涙を拭けよ、だが異世界召喚何て本当におこんのか」

「本当かどうか確かめるためにここに集まったんだよ」

 サリアがさも当然の様に言ったため俺は思わず「はっ?」と声が漏れた。

 そこへ透かさず晴斗が説明をした。

「麗奈の夢の話だとこの五人が揃ってこの場所でお昼頃に召喚されるんだってさ」

 そう言うと教室の時計を指差した、時計は12時半を差していた。

「なるほど・・・そう言えばどうやって俺達は召喚されるんだ」

 皆麗奈の夢を信じている様なので自分も信じてみる事にし、麗奈に質問をした。

「足下に大きな魔方陣みたいなのが広がってそれから光がパァーって出て来て気がつくと知らない所だった?」

「なぜ疑問系・・・まぁ兎に角、足下に魔方陣が浮かび上がってくるのか」

 何気なく下を向くと、俺達五人がキレイに納まる程の魔方陣がうっすら浮かび上がって来ていた。

「なあ、その魔方陣ってひょっとしてしてこれの事か」

 そう言って足下に浮かんできた魔方陣を指差した。

「そう、そんな感じのでした・・・て」

「「「「「え!?」」」」」

 五人の声が重なったのと同時に魔方陣が輝き初め次第に強烈な光を発し始めた。

――――――――――――――

「で気づいたらここにいた、かぁ・・・」

 改めてここまでの経由を思い出してみると少し疑問になる事を見つけた。

「そう言えば彼奴らは何処だ?、この辺には居ないみたいだけど」

 バラバラに飛ばされたのかはたまた俺だけはぐれたのか

「その事は追々考えるとしよう」

 そう呟くて適当な方向に向かって歩き出した。

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