008:魔物討伐
「おはよう、エリス。今日は何をしようかな?」
「おはよう、レオ。何か新しいことを始めるのはどうかな?討伐したことのない魔物を倒す、新しい魔法を試すとか。」
「そうだね。最近、新しい魔法を覚えたからね。それを使って、新しい敵を倒してみるか。」
「毒を吐く蛇のような魔物、ポイズンスネークが丁度いいでしょう。」
「毒かー…。毒消し草は準備しておかないとね。」
「ポイズンスネーク程度であれば毒消し草で十分でしょう。準備している間に私が採取してきます。」
出かける準備をしている間に、エリスが毒消し草と薬草を摘んできてくれた。
俺が寝ている間も活動してくれており、いろいろと材料を集めてくれている。
話は少しそれるがエリスは、寝る必要がなくエネルギー源はよくわからないが、そこらに漂う魔素とかいうのらしく永遠に動けるらしい。
この魔素が魔物を生み出していて、自然をも作っているということらしい。
魔素自体、余っているらしく換気の悪い状態であるんだとか、だから、エリスいわく文明の発達というのは、魔素をもっと使って循環させるという意味と思われるとのことらしい。
スピリチュアルだが人間の魂自体も魔素が使われているらしい。万能だな魔素。
人口増加も魔素の循環に有効らしい。
話は戻り、今回のターゲットはポイズンスネークだ。
エリス情報は以下。
=============
名前:ポイズンスネーク
特徴:紫色の体色をしており、背中には黒い斑点がある。名前通り、口から毒を吐くことができる。
生息地:主に森林地帯に生息している。
攻撃手段:噛みつきや体当たり、そして口からの毒吐き攻撃が主な攻撃手段。
弱点:属性魔法や攻撃。
また、ポイズンスネークがドロップするアイテムとしては、毒液や蛇の鱗など
=============
属性攻撃に弱く、今回覚えた魔法は攻撃魔法なので試すには良いということだった。
あとは毒液をスライムに食べさせるという実験をしようと思っている。スライムは悪食なので、食べることによって死ぬことはない。攻撃された場合のみだ。
ポイズンスライムみたいなのができるのではないかと思っている。
蛇の鱗も幅広く使える素材となるようだ。
俺は森の中を歩いていた。ポイズンスネークがマッピングされた情報を基に回り込むような形で動く。彼は慎重に周囲を見回しとどまる。
「そこだ」(いるのはわかってるんだけどね…)
その蛇は非常に美しく、黒く光り輝いていた。わりとイメージしていたより大きい。
魔法を唱えた。彼の口から緑色の霧が出て、蛇を包み込んだ。すると、蛇は痙攣し始め、最後には倒れて動かなくなった。
レオは、自分の魔法で蛇を倒したことに満足しながら、森の中を進んでいった。
「よし、風魔法と毒魔法の混合魔法。うまくいったな」
「そうですね。風魔法と毒魔法を一気に覚えるなんて、さすがですね」
新しく覚えた魔法は、風魔法と毒魔法だ。複数属性の魔法を覚えると混合魔法ができるようになる。それが「ウィンドスプレー」(風の散布)と呼ばれる混合魔法。この魔法は、周囲の水分を利用して、霧を発生させることができます。霧に包まれた対象には、視界を奪い麻痺する効果がある。
麻痺したことにより呼吸困難になり倒したということだ。
また、この霧には、敵対者に威嚇する効果がある。視界も悪くなるので霧の中から攻撃を仕掛けることもできる。
「しかし、なぜ風魔法と毒魔法なんだろうな…」
「経験値や環境に応じての影響が大きいでしょう。世界樹は風の属性を受けやすい環境にありますし、毒はそうですね、食事環境や鉱山周辺での活動でしょうか。単純に焼いた魚、木の実といった自然食が中心なのと、鉱山は有害物質等も一応浮遊してますし。そのあたりでしょう。」
サバイバルな生活…
というかレベルが上がった。
=============
名前:レオ
レベル:4
HP:80 (+10)
MP:45 (+5)
攻撃力:40 (+5)
防御力:35 (+5)
素早さ:30 (+5)
魔力:35 (+5)
運:25 (+5)
汎用スキル:採集レベル1、建築レベル1、加工レベル2(木こり、石切、調理、鍛冶)、テイムレベル1、風魔法レベル1、毒魔法レベル1
ユニークスキル:AI、鑑定
=============
規則正しく上がっている感じかな。
「レオ。一応、伝えておきますが。かなり異常な速度でステータスが上がってますね。
普通レベルが上がっても、各ステータスが+1くらいにしかなりませんし、全ステータスが上がることはありません。
一応認識しておいてください。」
「マジか、なるほど…。ちなみにスキルも?」
「スキルについては経験による影響が大きいので多種のスキルを持ち合わせる人は多いですが、スキルとして発動するためには素質であったり、努力が必要なので、多種スキル持つ人は相当な有力者ということになります。それこそ、剣聖といわれる人や賢者といわれるような人です。」
「へぇ、やっぱり剣聖とか賢者っているんだ?現役なの?」
「現在はエルフに剣聖と賢者がいるようです。夫婦のようですよ。パーティーメンバーだったようです。」
「引退しているじゃん…」
「引退というよりは、子育て世代という感じのようで、育児のため、拠点を固定化しているようです。エルフ自体、長寿種ですから数百年程度は一時離脱程度にしか思ってないでしょう」
「確かに。そういえば俺らってどういう寿命なんだろうね?」
「この世界の人間族は、平均寿命は40歳程度です。生活環境や食生活によるものが影響して短いです。ただし、一番子どもをたくさん産む種族でもあります。」
俺もそれくらいなのだろうか…
「レオは、転移者になり、肉体は神が作ったものなので、想定ができません。私も魔素がある限り活動可能なので半永久と考えていいのではないでしょうか」
考えるのやめよう。徹底的なスローライフを…エルフみたいなものと考えよう。
「まあ、その辺考えるだけ無駄っぽいからいいや…。エルフも気になるけど、人間の平均寿命伸ばすのが先決かな?ファーストコンタクトは人間族だろうか。」
「旅立つときは人間族に近い方角を考えたほうがいいかもしれませんね。」
魔物もしっかり討伐して強くなり、準備して旅立たないとな。
面白いかも…
続きが気になる!
と思いましたら
下部にある☆☆☆☆☆から、作品の応援をお願いいたします。
直感で☆をつけていただけませんか?いま、感じた評価いただきたいです。
ブックマークもいただけると励みになります。
末永く、よろしくお願いいたします。