061:転送陣の製作
転送陣の準備に必要なことはすべて実施した。
いよいよ転送陣を【錬金術】スキルで製作しようと思う。
「いろいろ準備は長かったけど、転送陣を作るとしようかな。」
拠点にいる仲間たちには全員伝えたので、主要なメンバーは集まっていた。
「いよいよ作るのじゃな。楽しみじゃのう」
ユグドラシル様も見物に来ている。ユグドラシルの実を提供してくれた本人。
「レオさん。転送陣を作るのは本当に久しぶりのことですよ。作るところは初めて見ますね。」
アリアさんも見物に。というか、過去に作った人いるんだな。
はるか昔はユグドラシルの実を手に入れられた環境だったらしいからありえるか。
もはやアーティファクトのレベルなのだろう。
ピース民たちは後ろのほうで様子を見ている。
ユグドラシル様いると遠慮気味だよね。信仰対象となる神様だもんね。仕方ないか。
「はい。ようやく準備が整いましたので、製作したいと思います。」
「レオ。設置候補を検討しましたので、選んでください。その場所で製作してください。」
製作が完了と同時に設置が完了するため、作業する場所は重要だ。
対となる移動先の転送陣は木製の箱詰めになって出現して設置する際に箱を外すと設置完了ということらしい。相変わらず不思議な錬金術である。
エリスが候補を挙げてくれたので、そこから選ぶ。
引っ越しすることを考えると輸送面のことを考慮しているのかスペースが広めの位置を候補に挙げてくれている。
第一候補を無難に選んでおこう。問題はないだろう。
「よし、じゃあここにしようかな。」
候補の場所にみんなで移動してく。
「そういえば、移動先のほうはどうするんだ?場所とかよくわからんけど。」
「はい。アリアさんと相談して、候補を決めています。このあたりはアリアさんの意見を重視しています。設置自体は精霊の皆さんにお願いする予定です。」
アリアさんの意見があるなら、それに従うのが無難だろう。
精霊の皆さんありがとう。死の森を超えられるのは精霊だけだ。聞いている限り、今の俺には無理で、エリスも同意見だった。
まあルナも行けるのだろうけど。子ども連れだと難しいかね。
「よし。今後の計画も決まっているようだし、作るか」
【錬金術】スキルを発動させる。
素材である『ユグドラシルの粉末』『ハイマナポーション』『魔力の水晶』が光を帯びて、一つにまとまっていく。
宝具扱いとなっているのだろう『虹色の共鳴』が発動して虹色の光が発行する。
そして、目の前に『転送陣』が出現した。隣には同じくらいの大きさの木箱も現れている。
「おぉ。転送陣じゃな。でかしたぞ」
「レオさん。おめでとうございます。やっとここまで来ましたね!」
ピース民たちも、歓声をあげている。みんな成功を喜んでいる。
「ありがとうございます。ようやく完成しました。」
「そうじゃな。だが、転送陣として機能するまでにはやることはあるがの。」
そうなのだ。やるべきことは二つある。
一つは、移動先に転送陣を設置すること、もう一つは、動力源となっている『魔力の水晶』にハイマナポーションを充填してエネルギーを満タンにする必要がある。
「目先は、ハイマナポーションの準備ですね。動かすためには、量が足りません。」
「レオ。引き続き量産を続けて必要な量が揃ったら次の段階に移りましょう。」
「そうだな。量産体制も整っているし、準備すればすぐになんとかなるな。」
このために、準備をしてきているので予定通りだ。
「次のイベントは転送陣を設置した後の稼働確認じゃな。楽しみにしておるぞ。」
何かと大変だったが、もうすぐだな。
面白いかも…
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