056:ハイマナポーション
魔力草の栽培に取り組んでいた。
これは大成功と言える成果が出た。通常の魔力草よりも立派な状況で生育して収穫できるようになったのだ。
発芽条件が厳しい植物だが発芽すれば、短期間で成長するタイプであり、他の作物と比較しても早く成長し収穫時期を迎えることができた。
「ほう。こんな立派な魔力草を見ることができるとはの。わしが知っている魔力草とは別物とすら思えてしまうのう。改良型と言ってもいいかもしれぬ。」
魔力草の様子を見に来てくれたユグドラシル様は感心していた。
「予想していたより、立派に育ったな。取り敢えず、あとは万能道具で育てられるからまた植えつつ田畑も広げないとな。」
これで量産できる。成長も早いから一気に事が進むだろう。
「ダイヤモンドのほうも採掘できるようになったと聞いておる。転送陣のほうも目処がたったというものじゃな。想像以上に早い準備じゃな。冬には移動できそうじゃな。」
冬か。その時期のほうが人目にもつかないだろうし拠点を作るには目立たないか。
「まずは転送陣に必要な素材を集めきるところですね。もう少しで完成できると思うので。」
「レオ。素材もあるのでハイマナポーションを作ってみてはどうでしょう。」
「確かにそうだな。取り掛かるとしようか。」
ハイマナポーション作って出来栄えを確認しないとな。
まずマナポーションは『エーテルの水』から製作する。
これをブーストさせる素材として『魔力草』を加えることで上位のマナポーションが作れるというものだ。
これらの素材を使って【錬金術】スキルを発動させた。
「よし上手くいった。できたぞ」
「ほう。いい出来栄えじゃな。久しぶりにハイマナポーションを見たのう。この世界で作れるのも数人くらいなものじゃし、素材もほとんど見つかっておらぬからな。」
「これなら転送陣のエネルギーとして大丈夫ですかね?」
「うむ。まったくといっていいほど問題ないだろう。あとは量の確保じゃな」
実験用にしか魔力草は作っていないからな。
すぐにとりかかろう。
「了解です。じゃあ、魔力草の増産に取り掛かりますね」
魔力草は色んな素材を作るのに使えるものなので、
たくあんあっても困るものではない。
田畑を万能道具を使って広げる。
土地の確保しつつ、魔力草を植え続けた。
ちなみに、ピース民たちはダイヤモンドの採掘に向かってもらっている。
ルナは絶賛育児中だ。まだ、ミルク生活であり飲んで、ちょっとママと遊んで寝るみたいなのを繰り返しているようだ。24時間体制だな。
「レオ。ここからあのあたりまで広げれば大丈夫でしょう。」
「マジか、こんなに広げるのか。そんなにハイマナポーション必要なのか。行くだけだろ?」
このエリアってある意味捨てないといけないだろうし、必要なのか気になった。
「レオ。説明していませんでしたが、今後は転送陣を使うことで行き来可能ですよ。」
「え?そうなのか。」
「はい。行先となる場所はアリアさんが設置してくれることになっています。どのあたりにするのかはおおよそですが聞いています。
しばらく落ち着くまでは、ここを拠点に通いながらの開拓になる予定です。」
「そういうことか、だから継続的に使えるように魔力草は必要になると。そうなると『エーテルの水』も大量に必要になるってことだよな。」
「はい。今後の運用を考えるとそうなります。なので提案ですが、魔物のエーテルをテイムしてはいかがでしょう。ハイマナポーションを与えれば可能なはずです。」
タイミングよくハイマナポーションってことになるのか。
「ていうかテイム条件があまりわかってないんだが、基本的にアイテムというか餌みたいなのが必要なのか?」
「はい。ルナに至ってはポーションでテイム条件を満たしました。知能が高いので、好感度に近いものかと思いますが。好みのものを与えるとか、何らか懐くように好感度が一定上がるとテイム可能です。エーテルについては、魔力が宿るものを食べますからマナポーションなどが効果的です。」
なるほど。そういうものだったのか。
コケッコーとか基本脅威ないものをテイムしていたからよくわかっていなかった。
「じゃああの洞窟に住んでもらいつつ、大量に『エーテルの水』を生産してもらうっていう感じかね。エサはハイマナポーションにする感じか」
「レオ。そういうことになります。洞窟にいるエーテルを全て手懐ければ大量生産可能になるでしょう。自然発生するエーテルは、その場にいる味方のエーテルが倒すでしょうし。あるいは味方になるでしょう。」
仲間割れというのかなんというかだが。まあいいか。
とりあえずは、次の目標はエーテルのテイムになるか。
今後の予定も考えつつ、魔力草の畑を確保して広げた。
「よし、こんなもんか。あとは魔力草を育てながら適宜、収穫するだけだな。」
魔力草の確保手段もできた。
外の世界に行くのに一歩近づいたな。
面白いかも…
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