046:世界樹ユグドラシル
ユグドラシルは、巨大な世界樹のことだ
世界の根幹的な存在であり全ての情報が世界樹に集まっている。いわばこの世界の神である
ユグドラシルは大きく三つの種族を生み出した。
一つ目は、エルフ族。自然を愛し調和を大事に民主的な思想をもつ種族で長寿である。繁殖力は低いが種族全体を家族ととらえ永続的な発展をする。
二つ目は、人間族。集団活動を得意とし知能や武力で競争意識が高い種族で同族や他の族問わず好戦的。長寿ではなく健康管理が難しい種族ではあるが繁殖力が高い。
三つ目は、魔族。魔族は総称であり多様な種類の人がいる。人口割合としては多く魔法や錬金術など特殊な技が得意とする。保守的ではあるが戦略上必要であれば侵略もする。繁殖力は種類により異なるが、人間族同様に人口を増やせる。
ユグドラシルは、三つの根が地下に伸び、三つの幹が天空に向かって伸びているとされているが、その根は弱まっている。
「よーし。頼まれた森林開拓は大体終わったな。」
「レオ。いい感じのエリアになりましたね。」
エリスが進化してから手伝ってもらえる領域や作業量が増えたので、一気に片付いたのだ。
精霊たちの憩いの場になっているに違いない。
「レオさん、森林開拓と素敵な場所を作っていただき感謝しています。私達、精霊もパワーアップしましたし、精霊数も増えました。」
森林も世界樹の領域であることは間違いないのだが、精霊が宿るには世界樹の神木と言われる特別な木を植えていないと駄目らしい。
実際、森林開拓後に頼まれて規則的な感覚で植林をしていた。
すごい速さで成長していたのは、精霊が宿っていたからなのかもしれない。
世界樹の影響力は精霊の数も影響するらしいので良いことなのだろう。
「今後も、休憩できるスペース作ったりお茶作れるような場所作りますので期待しててくださいね。」
「レオさん。ありがとうございます。レオさんが作るものは美味しいですし、楽しみにしてますね。」
アリアさんは満面の笑みを見せてくれた。
精霊も増えて、快適に過ごせる場所ができて嬉しいのだろう。
朝起床して、朝ごはんでも食べようと思ったとき知らない女性がいた。
正確には見覚えある姿なのだが。
俺が製作した木像そのものの姿だ。
「レオ。ユグドラシル様です。」
「うむ。ユグドラシルじゃ。よろしくな。」
なんとなくそういう気がしてたのだが、びっくりを通り越して冷静だった。
「どうも初めまして?でいいのかな。レオです。」
「まあ、そう固くなることは無いぞ。」
やはり世界樹様ということだよな。
「その姿は俺が想像で製作した木像と全く一緒なのですが、やはり木像をモデルに?」
思った疑問を投げかける。
「うむ。この世界の種族になったことが無いのでな。それはそうと、お主が作ったポーションのおかげで少し余裕ができたのじゃ。精霊も増えたし感謝しておるぞ。」
ポーションが役に立っていたのか。
元気になって、神降臨の余裕ができたということかな?
「お主の存在も面白いと思ってる。この世界の行く末を近くで見学したいと思っての。そこで擬人化するために木像をモデルにしたのじゃよ。」
再現度は、それはもう見事だ。
「お役に立てたのなら幸いです。ポーションは引き続き献上しますから期待しててください。」
満足そうにユグドラシル様は頷く。
「うむ。本来の力がまだまだ失われているからの。そのおかげで世界全体のバランスを維持できておらぬからな。今後も頼む。」
「はい。もちろんです。あ、飲み物でもどうでしょう。あ、そとそも食事や飲み物は不要だったりしますか。」
正確には人間ではないのだった。しまったな。
「うむ。ありがたくいただくぞ。種族共通で必要な食事などの機能は再現した。むしろ、養分として吸収できるようになっているから積極的にいただきたいの。」
なるほど。そういうことならもてなしをしないとな。
「なるほど。わかりました。それなら…」
何がよかろうと考えると
「いちごをすり潰して飲み物にしていたじゃろ。あれがよいの。」
いちごジュースってことか。最近、ちょっとした流行りとなっているのだ。砂糖が作れるようになったからというのがでかい。
いちご、氷水、砂糖、レモン汁で作る。
いちごは洗って、ヘタをとる。いちご、氷水、砂糖を入れて、よく混ぜると【調理】スキルが発動する。仕上げとして、ジュースにレモン汁を加え、味を調える。これで、できあがり!
ポイントは、いちごをよく洗うことと、砂糖の量はお好みで調節しておくことだろう。また、レモン汁は、いちごの甘みを引き立てるために加えるとよい。暑い季節には、氷を入れて冷たくしてもおいしく飲める。
「ということで、『いちごジュース』です。」
「うむ。ありがとう。おぉ確かにこれじゃな。どれどれ。……美味いの!
こんなに美味しいのでは、みなが
飲みたがるのも当然じゃな。他の果物でもできるのかの?」
「まあ、大抵の果物でできますね。あとは色んな果物を混ぜる『ミックスジュース』というのもできますね」
ユグドラシル様は関心したようにしている。
「確かに複数の果物を混ぜ合わせることはあるようじゃが…お主が言うのはもっとすごそうじゃの。ただでさえ、果物は高級品で数も取れないからの。わしが言うのも恥ずかしい話だが、土壌の質が悪いのと水分量がアンバランスなのもあるからの。」
エリスから提供される情報には、価値や相場といった情報もある。
それ自体、恐ろしいチート情報であるが、ここにある果物の価値や相場もすごいことになっている。
前世にいたときの価値でも最低でも数十倍以上の価値になっているので、貴族くらいしか手が届かない状態になっている。
「もう当たり前のように使っていますが、『万能道具』のおかげですよ。土壌が高品質になったのも、これのおかげです。」
実際、この道具の功績は高い。これがなければこんな短期間に充実した生活は不可能だった。
「うむ。それはわしが作ったから『神器』ではあるのじゃ。だがの、クワで耕せば肥料になったり、確かにお主が想造した作物が育ったりできるようにしたのじゃが、わしが知らない作物を作るし、品質も高いからこっちがびっくりしたのじゃ。」
まさかの事実。そうだったのか…
「では本来の機能とは?」
「色んな道具が、この世界の一般的な性能で使える、この世界の平均的な品質の作物が平均的な量が育てられるだけじゃ。早く育てられるように調整して、それだけでもすごいはずだったのに、死の森の木々を一刀両断しているところを見たり、知らない作物をそして美味しいものをいとも簡単に作り出してなにかの間違いじゃと思ってたくらいなのじゃ。」
「はは…まあ良かったことにしましょうかね…」
「うむ。助かるから別にいいのじゃ。」
そうだったのか。まあ、良かったことにしよう。
いちごジュースを飲んでユグドラシル様は満足そうに帰ることに。
「うむ。今日のところは満足じゃ。またちょくちょく来るのでよろしくな。まあ、作業の邪魔とかはしないから安心するのじゃ。」
そういって、消えていった。
これからどういう付き合いになるのだろうか。
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