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042:絹を作る準備

ピース民がちょっと変わった素材を手に入れてきた。

魔物討伐や素材収集をする際は、球体型のエリスも同行して、ナビゲーターとしての役割や素材の鑑定などをしてもらっている。


俺に渡してきたものは『カイコの卵』だ。

つまり、絹を生産してくれる虫であるカイコを手に入れたということになる。

この世界のカイコはエサさえあげて育てれば、継続的に生糸を生産してくれる。


自然の中にカイコが多くいるエリアがあるようで、卵を回収してきてくれたようだ。


絹の原料は、カイコから吐き出される生糸を細い糸を撚り合わせることで絹糸ができる。

カイコ自身が生糸で素を作り住むために吐き出し、幼虫などを育てるためにも生糸を使う習性がある。


また、体内で継続的に生産していることもあり、日常的に吐き出しているということもあり、常に生糸を生産している。

まあなんとも人間にとっても都合のいい相手だろうか。



絹は、通常の衣服だけではなく高級な衣服や装備品など使用用途は多岐にわたる。

このタイミングで生産体制を整えるのは特に問題はないだろう。


カイコを育てるための小屋はピース民たちが作ってくれるようだったので任せた。

まあエリスも当然サポートする。


「レオ。カイコを育てる場合は、クワの葉が必要になります。ピース民が準備している間、エサの確保してはいかが。」


確かに、クワの葉を大量に食べて過ごすので、数はそろえておいたほうがいいだろう。


「卵が取れた周辺にクワの葉があるってことかな。カイコいるくらいだし。」


「そうですね。そこで収集するのがいいでしょう。案内します。」


エリスと二人でカイコが生息するエリアに移動する。

途中ヒールグラスなどポーションに必要な素材収集もする。

今もポーションを定期的に世界樹に献上しているので結構消費している。



カイコが生息しているエリアに到着した。

森林が深く続くのが通常だが、ここは少しだけ草原のようになっていて休憩できるような場所があり、その先のエリアがクワの葉がたくさん生い茂っているところだった。


「びっくりするくらいカイコがいるな。少しヒク光景だな。」


「レオ。死の森は魔素が密集していますのでカイコがクワの消費してもすぐ回復するのが理由でしょう。」


確かに食べてもすぐにクワの葉が復活している。なので、カイコも永遠に食べている。


それを横目にエサとして用意するため、クワの葉を回収し続ける。

ここにいるカイコの様子を見ても大量に用意しないといけないと思い、頑張って収集する。

エリスも収集してくれている。



ちょっと休憩するために、離れて適当に座れる場所でランチタイム。

サンドイッチづくりに挑戦してもってきた。

トマトやレタスなどを挟んだサンドイッチ。お肉を挟んだサンドイッチなどいくつか種類を作ってきた。

俺は元々コーヒーが好きだった。コーヒーも育てているので、そのうちコーヒーも飲めるようになる。

そのための道具とかも生産しないとなぁ。まあ錬金術でそのあたりもなんとかなるか。

実際作れるようだし。


「そういえばエリス。この世界にも貴族制度のようだけど、富はやはり貴族に集中しているのか?末端の貴族とかまで。」


「レオ。一応データによると、安定した財力があるのは伯爵以上ですね。男爵なんかは稼ぎになる産業があれば別ですが、目立ったものがなければ借入を承認や他の伯爵などの貴族からするようですね。」


貧乏男爵とかよく聞くもんな。


「例えばこの絹は貴族に売れると思うが、伯爵以上が御用達になりえるかな。まあ自分たちが使った余剰を売る感じだけど。」


売るものはたくさんあると思うのだが、絹も十分な候補だろう。


「レオ。一般に出回っているものと比較するとかなり高品質なものを作れる予測があるため、間違いなく高値での価格設定で売るのが妥当です。」


ちなみに貴族制度となっているが、以下の種類がある。参考程度の情報だ。

3大民族のうち、人間族と魔族は同じ体系を取っているようだ。エルフ族は別の体系となっている。


人間族と魔族について説明すると、

ロイヤル・ノーブル制度と言われる爵位があり、これが貴族と呼ばれる人たちだ。国王、女王、皇帝、皇后、大公、公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵、女男爵となる。

皇帝、皇后というのは、名誉職にあたり、国王と女王を引退したあとその職に就くもののようだ。

それでもやはり影響力は強大であり、無視できるものではないようだ。


ナイト制度と呼ばれる爵位がある。これは、騎士団に所属しているものが持つことが多く、男爵と同等の扱いとなる。

次は、ジェントリ制度と呼ばれる爵位。一般人が該当し、豪商や地域の代表などが持つものだ。保有する資産によって爵位が変わってくる。厳密には貴族ではないが資産があるとやはり影響力は違うものだ。


「まあ、冬を越した春あたりには大移動があると思うから、少し交易品は考えておこうと思ってるところさ。」


「レオ。ある程度は品質コントロールして出回らせるものを考えたほうがいいでしょう。我々が生産するものは、従来品とは別レベルのものですし、野菜類なども新しい種類として認識されます。」


まあそうだろうな。別世界の野菜とか料理を生産しているわけだし。類似品はあるだろうけど。



休憩も終え、引き続きクワの葉を収集し続ける。



この後数日間はひたすらクワの葉を収集し続けるのであった。

面白いかも…

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