004:トイレ作りとスライム
住む場所を確保したからといっても、過酷な状況であることは変わらない。
精霊のアリアは気を効かせてくれて、掘っ立て小屋にも結界を張ってくれたので快適に過ごせている。
次は、生活空間をより快適にするためにトイレの設置を決めました。
石材と木材で作るために、エリスは俺をサポートし、鉱山エリアに向かった。
彼らは多くの時間を費やし、様々な種類の石材を収集しました。万能道具があれば簡単な作業なのだ。
拠点に戻った俺はトイレをどう作るか考え、石材で壁を造り、便座は木材で作りました。水を流す仕組みはないが生活魔法でなんとかすることにした。
肥溜めは穴を掘っておき、あらかじめ作っておいた木の桶が受け止める形とした。
実はこの世界ではスライムが死骸やゴミなどを食べる役割をになっており、トイレ処理も担っているようだった。
スライムをテイムするため、スライムをサーチしてもらった。
近くの川に生息していたので、無事にスライムのテイムに成功。
役割を指示することで従ってくれるようだった。俺たちと同じように家の中で過ごすようだ。
それ以来、スライムは、テイムモンスターとして住み着くようになり、トイレを含み掃除全般を担当してくれるようになった。
俺はスライムに感謝しながら、快適な生活を送ることができるようになった。
このスライムは、扱い方によって有用なものになるが、この世界では研究が進んでいないためか謎が多い魔物として扱われている。
世界樹データベースによると、スライムをテイムしているものは少なくともいないらしい。
テイマースキルは適正があるらしく、スライム適正がある人がいないとのことで、世界初の偉業を成し遂げたということになる。
スライムの適性があればレベル1でテイムできる初級魔物ではあるものの、適正がなければテイム自体できない仕組みのようだった。
スライムとはいえ、レアな適正のようだ。
世界樹データベースによると、スライムには以下の特性があるらしい。
1.体が粘性を持った軟体生物で、外皮は粘液に覆われている。
2.生物や植物の死骸、ゴミなどを捕食して栄養を得る。基本的には、消化に時間のかかるものは好まず、早く分解できるものを好む傾向にあるが個体差がある。
3.食べるものによって進化過程が変わる。例えば、鉄を含む物質を摂取することで、鉄分を含む装備品を生成するスキルを習得する。
4.体が傷ついた場合は、周囲の物質を利用して再生する能力を持つ。
5.繁殖能力が高く、比較的短い期間で多数の子孫を産むことができる。
6.スライムの種類は、食べるものや環境によって多様化する。たとえば、湿地帯に生息するスライムは、水分が多い環境で生存しやすい。
例えばになるが、以下のようなスライムがいるらしい。
1.ノーマルスライム:最も基本的なスライムで、何でも食べます。
2.ファイアスライム:熱いものを好み、火炎を吐くことができます。
3.アイススライム:冷たいものを好み、氷を吐くことができます。
4.メタルスライム:金属を食べて進化するスライムで、硬い体を持ちます。
スライムは最も多種多様な魔物に分類されているようだった。
ちなみにテイムしたスライムはノーマルスライムだ。
名づけをすることで、ユニークモンスターとなるため、名前を付けた。
「お前は今日からスラリンだ。よろしくな」
安易な名前かもしれないが喜んでいるようだった。
テイムモンスターとは意思疎通ができるためコミュニケーションが可能だ。
主に掃除が今の役割だが、いつも掃除しているわけではなく、普段は俺の肩に乗っかって傍にいることが多い。
可愛いな。
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