035:エリスの進化
エリスは球体の機械。
フヨフヨ浮いててどこか可愛らしいやつだった。
朝起きてみると、女性型ロボットとわかる機械がそこにはいた。
「レオ。おはようごさいます。先程、進化して機能アップデートも完了したところです。」
「うん。エリスだよね?」
なんとなくわかるけど一応確認。
ロボットなのは確かだが、人間と同じようなシルエットに、動作の細かさなど、ほぼ人間の機能は搭載しているようだ。
「レオ。そうです。エリスです。」
「まあ、スキルもレベル上がると色々変わるし、【AI】がレベルアップすると変化はあるよね。」
「はい。その通りです。大きな変化は、本体である私がロボット型となり戦闘が可能になりました。レオが使用可能なスキルは私も使用可能です。パラメータも同等です。」
今までも、作業は器用に手伝ってくれたが、戦闘ができる機能はなかった。
そう考えると、戦力強化だろう。
「なるほど。じゃあ、魔物も討伐できるわけだ。魔法も?」
「はい。使えます。」
そう言って、生活魔法の火を出す。
俺ができることは、エリスもできると思っていいということか。
いや、俺の前世の記憶や世界樹データベースへのアクセスが可能で分析も進めていることを考えると俺以上のスペックを誇っているだろう。
「レオ。戦力強化というのもアップデートのメインコンテンツと言えますが、労働力強化も可能となりました。」
そう言って、何かを発動させる。
なんと球体が現れる。元の姿である球体型の機械が現れたのだ。
「従来型の機体も召喚可能となりました。本体である私とリンクしているので、球体を介した会話も可能です。日々の農作業や、錬金術作業などもこなせることになるため、サポート体制の強化が可能です。」
ある意味、機械化完了。人件費削減の究極系ではないだろうか…
「ただ、製造に必要な素材が一定必要であるため、生産計画を立てて、徐々に増やしていきます。」
なるほど、ここにいる数体はもとある在庫から製造したということか。
有り物で作れるということは、特殊な素材は不要で今までに入手したもので作れるなら困難てまはないだろう。
「素材については、ピース民にも協力してもらう予定ですので、私の方から依頼しておきます。」
「そうか。まあ任せるよ。とりあえず、ナナ達やルナにも紹介しておかないとな。」
そう言って、まずは、ナナに新しくなったエリスを紹介する。
「まあ、そういうわけで、これが新しいエリスだ。改めてよろしく頼むよ。」
「ナナ。引き続きよろしくお願いします。」
「承知でごじゃる。相変わらず奇天烈でごしゃる。レオさん同等の強力な力を感じるでごじゃるし、相当なパワーアップでごじゃるな。」
ナナも、エリスのパワーアップに気付いたようだった。
一応、球体の説明もしておく。
「この球体もエリスさんってことでごじゃるね。承知。作業分担は変わりそうなので、また打ち合わせさせてもらうでごじゃる。」
どちらかというと、ピース民の負担は減るだろう。
ゆとり時間、自己研鑚の時間に当ててもらいたい。
次はユナだな。
「ん。姿変わった。でもエリス。」
何となくわかってるようだな。
「姿変わって驚いたかもしれないが、エリスだ。俺のスキルレベルが上がってこうなったんだ。」
「ん。別に。私も夜と昼で姿変わる。」
確かに…。まあ、何ら自分に害を及ぼすものでないとわかってるから特にどうとも思って無いようだ。
「とりあえず、紹介は終わったな。あ、出産や育児に必要なものは準備しているから安心してくれ。」
エリスに必要なものを聞いてもらったり、一般的に必要なものを【裁縫】や【錬金術】スキルを駆使して準備をしている。
ワーウルフの赤ちゃんも昼と夜では姿が変わるらしいので、どちらの状態でも準備できるようにしている。
また、レベルアップにより球体が支援可能になったので24時間体制で子育て支援する予定だ。
「ワーウルフの育児は、24時間が普通。球体助かる。ちゃんと寝れる。」
ワーウルフは出産後は能力も回復するのだが、弱い魔物から守ったり、育児したりと過酷な状況になるため、回復もままならないのが普通らしい。
ましてやパートナーも不在となると余計だ。
そういう意味では、世界樹の結界に守られた俺らの拠点に来れたのは幸運なのかもしれない。
いくら最強種といえども、育児は命がけなのだ。
「出産後は、なるべく体力回復に努めてくれ。エリスが支援するからな。ルナが回復するほうが子どもにもいいだろうしね。」
「ん。助かる。安全。子ども、必ずレオの力になる。」
ワーウルフの子どもはどんな感じだろ。
動物の赤ちゃんは可愛いのが多いし楽しみだ。
無事に産まれてくれるのを祈る。
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