032:暗器職人ナナ
俺は、素材集めのため魔物討伐に出かけていた。
複数のオイルベアと戦っていた。
同時に攻撃を受け、不覚にもショートソードを落としてしまった。
しかし、俺は暗器の一つである手裏剣を使って反撃することに成功し、オイルベアを撃退した。
俺は、こういったことがきっかけで、戦いのバリエーションが増えると考えて、暗器作成には興味がわいた。
ナナから教わった技術を磨き上げ、新しい暗器のアイデアを思いつくことが多くなった。
ナナは、ピース民の中でも、優れた暗器職人なのだとか。
作るものの品質も高いし、新しい暗器の開発も得意。
その新しい技術を学ぶことにした。
異なる文化の暗器にも触れ、それらを自分なりに改良することができればと思ったのだ。
目を引いたのは、ナナがもつ暗器だ。
「ナナが開発した暗器はどういうのがあるんだ?俺にも扱うのにオススメがあれば教えてほしい。」
「そうでごじゃるね。ピース民が標準的にもつ暗器は『手裏剣』『手裏剣爆弾』でごじゃるね。」
「確かにみんな持ってるな。他にはどういうのが?」
「まずは、『火炎玉』でごじゃるね。周囲も火の海になるでごじゃる。ターゲットが固まっていたら一網打尽でごじゃる。まあ錬金術に通じるものがあるで、【錬金術】スキルで作れるでごじゃる。」
おぉすごい。いわゆる爆弾か。
錬金術師の攻撃手段の一つになるわけか。
「後は、『鳥居爆弾』と言われる鳥居形の爆弾で設置しておくタイプ、『時限爆弾』という、設置後に一定時間で爆発させるタイプもあるでごじゃる。これらは私が開発したでごじゃる。」
いろんな任務をこなせないといけない、くのいちだから、色んな準備してるんだな。
俺は『火炎玉』を教えてもらった。
目標として、色んな属性の爆弾を作ろうと思ったのだ。
「ナナ。例えば氷だったり光、雷といった属性が発動する爆弾とかも開発しようと思うけどどう思う?」
「それは嬉しいでごじゃる。派生させるには、やはり錬金術師の得意分野でごじゃるからね。実用化に向けては協力は惜しまないでごじゃる。」
「色々試してみようと思う。アドバイスもらうと思うけど、よろしくな。」
あとは小型化だろうな。威力同じに小型化できれば、運用にも幅が広がることだろう。
爆弾系の製作方法を教えてもらい、しばらく、暗器製作に精を出していたら、俺の暗器作成の技術に、ピース民たちの間でも認知され感謝された。
訓練でも使うし練度を上げるためには消費も必要経費。
それゆえ、ストックは必要なのだとか。
他にも色々教えてもらい、道具なんかも教えてもらった。面白かったのは、目を眩ませる『閃光弾』やコミュニケーションとしての『狼煙玉』などもある。
こういった暗器含めた忍者道具のメリットは魔力を使わないことにある。
魔力というのは、感知できる。
魔力を使わない忍者道具は、感知ができないのだ。
この世界において、魔力が不要というのは、メリットが大きい。
それでいて、魔法にも負けない威力を出せるのは脅威でしかないだろう。
「閃光弾は、使った人間には効果がないので、緊急時の脱出にも使えるでごしゃる。」
「閃光に強い相手もいるんじゃないか?魔物とかだとありえそうだけど。」
「そうでごじゃるね。その場合は、『煙幕弾』でごじゃる。使い分けの見極めは必要になってくるでごじゃる。」
色々あるんだな。
暗器の話に戻らねば。
「ナナは、やはり暗器は手裏剣が主流なのか?」
「私は、『吹矢』が得意暗器でごしゃるよ。使い手は数人しかいないでごじゃる。隠密行動に向いてて尚且つ殺傷能力も高いでごじゃる。これも魔力不要でごじゃる。」
暗殺任務ですかね…
そういう仕事があるイメージではある。
「吹矢の生産は需要あるか?」
「それはもう有るでござじゃる。レオさんも製作してもらえるなら助かるでごじゃる。」
そういうことならやろう。
もちろん【錬金術】スキルに頼るわけだが難易度が高いのか、よく失敗した。
吹矢の矢は、かなり細い金属の針でありデリケートなもののようだ。
また、矢の種類は多種多様であり、通常の針に加え毒針が主になるが毒の種類が多く作るのが大変だった。
「いやぁ、難易度高いな。結構失敗するよ。」
「とはいうでごしゃるが、しっかり作れているでごじゃる。さすがでごじゃる。」
まあ失敗しても、マシュマロになるだけで、お菓子も高い需要があるので問題はない。
暗器は奥が深い。もっと研究しよう。
面白いかも…
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