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あける鍵

作者: 涼吹 翼

あるところに鍵があった。


その鍵はこの世の物のすべてをあける事ができた


どんな家の扉や窓、どんな大きな金庫や小さな箱でも、


さらには人の心の扉さえもあけることができた。




今、その鍵はある年老いた男の手に握られている。


その男はその鍵を使い


金、土地、名誉、女・・・


ありとあらゆる贅沢をし、


自分が裕福に暮らすためにその鍵を使い


汚れた事もした。


しかし、男は満足をしていなかった。


毎日が退屈で退屈で仕方がなかったのだ


男は考えてあることを思いついた。




男は街に出て人々の心の深い憎しみの扉を開けていった。


街は暴動が起こり


暴行、強盗、殺人・・・


あらゆる犯罪が人々を飲み込んでいった。



男は草原に出て虫や動物の食欲の扉を開けていった。


草原は一夜にして枯れ


そこには草の1つも残らなかった。



男は海に出て嵐の扉を開けていった


海には大きな雷、津波、大雨が起こり


そこを行く船、港の小さな町をも飲み込んでいった。



男は世界の果てに出た。


男は満足をしていた。


退屈な日々と分かれることができたからだ。




男は地面に鍵穴があるのを見つけた。


男はその鍵穴をあけてみた。


・・・が何もおこらない。



男は不思議に思ったが


特に気にも止めなかった。


男は帰ろうと後ろを向いた



そのとき


雷鳴が轟き


大きな地震がおき


地面が割れた



男はその割れた地面に吸い込まれていった。



男の下には地獄のように煮えたぎった・・・・・マグマ。





いかがでしたでしょうか。


この作品の続編?が


とじる鍵となっております。


もし時間があるようでしたら、


そちらの方もお楽しみください。

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― 新着の感想 ―
[良い点] とじる鍵と対になっていてとても面白かったです。 こんな独創的なものを書くとはさすがですね。ますますあなたのファンになりました。 これからの作品も楽しみにしています。
[一言] 陳腐な話です。「とじる鍵」から先に読んだので、あちらの作品の方ができがよいし、あの作品にこの前編は不要です。削除を検討するべきです。
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