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#1-4 新国家成立!

個人的には気を付けていますが、誤字や文法が乱れている可能性があります。

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土地改良用の大規模な用水路を作り、食料生産サイクルの構築が完了したのは、丁度12月で夏であったため、9ヶ月後に完了した。

食料生産サイクルの構築が完了してきたところで、用水路の上流の森にシェルターの備蓄品で拠点を作り、用水路を使用することで木材の運搬を行った。大戦直前まで主流の建築方法であった3Dプリンター建築も、肝心のプリンターが動かないため、地上に作られる建築物はすべて人力で作られた。今後行政機関となる予定の建物は規模が大きいため、一部の建物には昔の木造建築技術が応用されている。ライフラインは、上下水道のみで、いずれも簡易的な浄化施設しかないため今後の課題である。


今回の地上開拓で一番期待されているものは、対電磁パルス研究所である。現在採掘不能である金属資源をふんだんに使われている唯一の施設である。


ある日突然、周辺探査のために出ていたバイク部隊が他シェルターとコンタクトを取ることができたとの報告が来た。敵対行動を取られるところか、周囲の情報提供など友好的に接されたそうだ。それらの情報より、周囲の地形はシェルター避難前から大きく変化しており、オーストラリア大陸の少なからずシェルター周辺の土地面積は格段に増加しているため、大戦時などの地図は役に立たないそうだ。

実は、このシェルターの周りにはいくつか日本シェルターがあり、全国籍合わせて約4500万人、他国シェルターも合わせると約1.8億人はいる模様。これから、簡易的なモールス信号の使用で会談を各シェルター同士で行い、周囲の地図が完成でき次第、新国家設立へ向けて動いていくようだ。

一年の歳月をかけて周辺地図が完成し、天体観測によって位置を調べることに成功した。しかし、どちらも驚く結果であった。


【地図作成結果】

周辺の土地は大幅に広がっており、周辺だけの面積だけでも少なくとも日本の3倍近くはあると見られる。オーストラリア大陸の形は、とがっていた部分が大きくなっている模様。


【天体観測結果】

緯度は誤差の範囲とみられるレベルであったが経度は東側に約50度程ずれており、このような現象は実際にはありえないが、何回観測したところで結果は同じ。


そして長き会談の末、想定以上に面積が広く、今までの技術が使えない状況で一国で管轄は厳しいものがあるとして、3つの国家を設立することになった。この3つの国家の領土は、オーストラリア大陸中心部は領土に入れず、もともとあった土地と増加した分の面積のみである。


【南太平洋共和国】・・・人口約6千万人

大戦前国籍の比率・・・日本人が多くを占めている

領土合わせて1とした場合・・・0.32

【クイーンズランド共和国】・・・人口約8千万人

大戦前国籍の比率・・・オーストラリア人が多くを占めているが、ヨーロッパ系も多い

領土合わせて1とした場合・・・0.42

【スターテンリバー共和国】・・・人口約4千万人

大戦前国籍の比率・・・アジア系の国籍が多くを占めている

領土合わせて1とした場合・・・0.26


国土の形は、

【南太平洋共和国】:西側にあり、チリが少し太くなったような形

【クイーンズランド共和国】:北寄りの東側にあり、インドを逆さまにした様に見える。もし、大陸中央部に、他国が成立した場合唯一中央側の国家と隣合せにならない位置に存在する。北が上の地図であればスターテンリバー共和国の上側にあるように見える。

【スターテンリバー共和国】:南寄りの東側にあり、四角っぽい形をしている。北が上の地図であればクイーンズランド共和国の下側にあるように見える。


国家が成立し、本格的に都市などの整備が始まるとともに、この3国は新たな決断を迫られる。それは、技術と文化をどの方向に進めるかということだ。


まず、技術は2つの選択肢に分かれる。

1.「大戦前の科学技術をこの時代でも対応できるように研究を進める」

2.「この時代でも動く、アナログ技術をまた再興させる研究を行うか」

「1」の欠点は、時間がかかると予想され、開発が終わるまでは軍事技術が「2」を選んだ国に比べて遅れるので、国家の安全保障が危うくなる可能性がある。利点としては、開発がもし成功したら他国に比べて優位性を確保することができる。「2」の欠点利点は「1」の対称である。


そして文化の発展は、大戦前とは違い新たに成立する国家はかなりの多文化社会になると考えられるため、すべての文化を持つ国民が納得がいける、国風を作る必要がある。


そして、この3国が選んだ選択肢は、「1」の「大戦前の科学技術をこの時代でも対応できるように研究を進める」と、いう道である。理由としては、第三次世界大戦を経験した人々なら、もう争いに頼る可能性は低いと考えたためだ。文化面では、特に多文化率が高いスターテンリバー共和国をメインにして、多文化共生社会を作る開発を進める方針になったため、スターテンリバー共和国は軍事技術や科学技術の開発は一切行わないで、時代を歩むことになった。



しかし...世界の動きは全くをもって予想に反した動きをしていた。世界各地では同じように、国家が成立していったが、ほとんどの国が我先にと、アナログ技術を開発し軍事転用をしようと動き始めていた。

どの国も、この行動には同じ考えがあった。それは、技術がまた1からリスタートしたということは、いち早く軍事技術を手に入れ、領土を拡大していけば大国が作れると考えていたからだ。中には「1」を選んだ国も少なからずあったが......





【12年後である2564年....】

「大戦前の技術...」それを手に入れられることができた国はいまだない。それどころかその道を選んだ国は、軍事技術をいち早く取得した国に攻め落とされ始めており、その戦火は共和国3国にも触れ始めていた....

これから先の話(次話)は、南太平洋共和国主観で進んでいきます。

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