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第 4話 おまたせ! やっと覚醒 。。。。。

女神ディアナの償いは。。。。 実はカール・フォン・アーレンハイトの苦難の人生の始まりなのです(涙)

◇◇やっと覚醒

カールは女神ディアナが待ち構える天界に召喚された。 そこで女神ディアナから泣き落としに近い謝罪と共に懇願され使徒になる事を承認した。


この承認を以ってカールの心と身体は人間から使徒である半神に置き換わる事に成るのだが その為、カールは天界から下界に戻ると気絶をする事になった。


事の始まりは女神ディアナによる天界への召喚である。 半神である使徒でも天界への出入りには制約があるのだが、カールは未だ使徒ではなく人間である。  例え一秒にも満たない刹那な時間でも人間のままでは精神に負担が大きく気絶をしてしまった。 カールは気が付くと天蓋付きのベットに寝かされていた(ここはどこの?)


いくら柔軟な頭脳と精神を以ていても これまでとは全く違う思考が訳も分からず頭の中に流れ込んだのだから気絶するのも当然だろう 気絶は頭脳の安全弁、ブレーカーみたいなものだった。


頭の中は未だに霞が掛かり爺さんとしての記憶と孫のような小さな子供の記憶が重なったり、離れたりを繰り返している(お互いの心が共鳴している様だ)


彩香の名を呼び、ハワードとシンディーを呼んだのだけど誰も来ない あ 彩香? ハワード? シンディー? 自分で呼んでいながら、誰だ? 更に周りを見渡せば壁が無い あ。。。あれ天井もないぞ ここは何処? まだ錯乱は続いていた。


暫くするとお盆に飲み物を載せて誰かが来たような、思わず声を掛け 尋ねてしまった「此処は何処でしょう!」そのとたん、飲み物を持って現れた人物がまるで手本のようなジャンピング土下座(飲み物が!)を行った。


な。。。。なんだ! そして肩を震わせて泣き出してしまった 泣きたいのはこっちの方なんだけどな~~


未だに頭の中は爺さんと子供の思考が行ったり来たりしていた。


暫くすると泣いて居た人が顔を上げた あ 。。 出会った頃の彩香?  その顔は綾小路敬之が一目ぼれで恋をした彩香にそっくりだった 何だか懐かしい


「彩香 どうした 何で泣いて居るんだ 話してごらん」



「本当にごめんなさい 私は女神のディアナと云います。  実は…」


長い沈黙の後にディアナは事の顛末を話し出した 上級神ユピテル様の監督の基に1級神への昇神試験を行われていた事、そしてその最中である次元時空の複合ドライブのミスでバミューダトライアングルを飛行中の綾小路敬之と神身事故を起こしてしまい綾小路敬之の魂をこの世界へ飛ばしてしまった事を話し出した。


初めての経験で女神のディアナもどうしたら良いのか解らなかったようだ 指導教官の上級神ユピテルからのアドバイスで目覚めの儀式の時に教会に来るので その時に状況を話し謝ろうという事にしたようだ。


話を聞いた俺は綾小路敬之としての思考とカール・フォン・アーレンハイトとしての思考の結合が未だになされずに二人で話を聞いているような気がした。


でも起こってしまった事を今更 どうこう言っても仕方がないし 目の前に居るのは初恋の彩香(実は綾小路敬之の印象を良くしようとして初恋の彩香の姿を取っている 。。。 女心は人間も女神も同じであった)



その後、二人は今後に付いての話を進めるのだが その前に心を落ち着かせる為に女神のディアナは綾小路敬之にお茶をだした(これも彩香がよく綾小路敬之へ出していた物だ)


段々と心が落ち着いてくると共に頭の中が馴染んできた。 俺は元の世界(どうやら上級神ユピテル様が管理していた世界の一つらしい)でそれなりに成功し満足のいく一生を過ごして来ていたらしい。 これからは悠々自適な楽隠居をという時に目の前に居る女神のディアナが神身事故で俺の魂を自分が管理するこの世界まで飛ばしてしまったと云う話であった。 そして生まれたばかりの俺:カール・フォン・アーレンハイトの魂と結合、元の綾小路敬之の魂が馴染むまで3年の年月が掛かったようだ。


本来の魂は肉体から離れる時に魂の浄化が行われ記憶が消去されるのだけど 俺の場合は魂の浄化がされる前に別の魂と結合されたため 元の記憶が消去されず残っているらしい


綾小路敬之の感覚からすると、この世界は中世のヨーロッパに似ている。 (宗教が尊ばれ電気もなく自然のままの生活 唯一違う事は魔法が使えるらしい)


そう云えば孫の宏が剣と魔法の世界がどうのって云っていたな 楽しいかも やっと頭の中が一つの思考の基に統一されてきた。


では 今後の話を。。。。 事故には賠償責任が伴う、そして 俺への補償は。。。


賠償責任については どうやら俺の魂は神身事故で飛ばされた時に上級神ユピテル様の一部と女神のディアナの一部を巻き込んでしまったらしい その為 もはや俺は人間辞めますかって事に成っているようだ。 (俺の魂はこの天界に来た事で既に半神であり、修業を積んだ聖職者でも到達する事が出来ないほど遥かな高みの存在になって居る。)


その為に責任として俺は半神であり女神ディアナの眷属にして使徒に成ると告げられた。 


「あの~~ カールさま これからの事ですが、私が管理する世界を視察する時に一緒に行って頂きたいのですが、ダメでしょうか?」女神ディアナは上目遣いで少し甘えるようにカールへお願いをした。


「はぁ~ 分かりました」カールとしたらこれしか答えようがなかった。 カールは女神ディアナのこの一言で視察をする時の供と云う名の運転手になる事が決まった。 


どうやら女神ディアナはドライブ系が苦手らしい。



次は補償であるが女神ディアナは加護と云う名で補償をする事に決めたようだ。 通常、人は女神様からの加護は三角から四角なのだが 俺は通常はあり得ない正七角形に成るらしい。  更にオマケとして七角形を象る角の上に二重丸が付くという、この丸は上級神ユピテルと女神ディアナを表すのだとか(おいおい! そんなのを付けて良いのか?)


この正七角形は全てに対し調和とバランスが取れた最も美しい型とされている。 また、この七は七つの種族、七つの魔法、七つの武術を表していた。

【種族】

 ・人族

 ・龍人族

 ・精霊族

 ・エルフ族

 ・獣人族

 ・魔人族

 ・妖精族

【魔法】

 ・火属性(鍛冶や浄化も含む)

 ・風属性(飛行等も含む)

 ・水属性(ケガ等の回復系も含む)

 ・地属性(物の抽出、結合等も含む)

 ・光属性(毒、穢れ、呪い等からの回復系も含む)

 ・闇属性(暗示、興奮、呪い等の状態異常を防ぐ 使い魔も呼出し使役が出来る)

 ・空間・創造属性(アイテムボックス、転移など空間や新しい魔法に関する事)

【武術】

 ・体術(無手系)

 ・剣術(刃物系)

 ・弓術(遠距離系)

 ・馬術(乗り物系)

 ・棒術(刃物系以外)

 ・暗器術(身近なもので身を守り、相手を倒す)

 ・回避術(気配察知、毒物耐性、物理耐性)



更に上級神ユピテルと女神ディアナの加護に使徒しての能力が加わる。結果として俺の能力は

 【名前】カール・フォン・アーレンハイト


 【種族】人間族(今は半神) 【性別】男性 【年齢】三歳


 【称号】伯爵家五男 転生者 女神ディアナの使徒 女神ディアナの眷属


 【レベル】1


 【体力】 3000/3000


 【魔力】 150000/150000


 【能力】 ∞


かなりやばい能力に俺は軽く引いてしまう(本当に良いのだろうか?)


「あ あの 女神ディアナ様 本当にこんな力を頂いて良いのでしょうか?」


「実はこの力は上級神ユピテル様と女神ディアナである私の一部が結合した結果として仕方が無いのです!  レベル、体力、魔力、能力等はこれから更に上がりますよ だから力の暴走には気を付けて下さいね」


「さて 綾小路敬之さんには状況の説明もしましたし賠償と補償もしました。 あ そうだ之からはカール・フォン・アーレンハイト様ですね 何かあったらいつでも聞いて下さい 宜しくお願いしますね」


「何かまだ、伝え残した事が有るような気がするが。。。。。。。 ま 良いか!」女神ディアナは極度の緊張から解き放たれ気が緩んでいた。


「最後にカール・フォン・アーレンハイト様 教会に戻ったら知識と精神、身体のアップデートの為に気絶していますけど 気にしないで下さいね  ではこれから本当に末永く宜しくお願いします。 そしてゴメンなさいね!」


カールの目覚めの儀式は覚醒という名の基に賠償と補償をもらい初めてのイベントで人間を辞め女神ディアナの眷属として永遠の人生が始まる事になった。



カールが現世に戻って行き女神ディアナは安堵の溜息をついていた。 これは上級神ユピテルと女神ディアナが繰り返し行った答弁の中で最上級の部類で謝罪を受け入れて貰う事が出来た。


女神ディアナは緊張の下に臨んだカールとの面談を無事に乗り切る事が出来た。 更に女神ディアナは初めての使徒を得ると共に彼女が最も苦手としていた次元時空の複合ドライブの運転手も確保する事が出来た。


もしカールの魂が極悪であり最悪の場合は女神ディアナがお気に入りのこの世界を放棄しなければ成らなかった。 即ち、カールをこの世界と共に滅ぼさなくてはならない選択肢も有ったのだ。 その場合は女神ディアナは1級神への進級は見送られる事に成っていた。 その意味も含まれ、このカールとの面談は神々の注目を集めていた。 


結果からすれば女神ディアナの1級神(仮)から(仮)が外れる事は遠い話ではなくなりそうである。 ただし話は天界での事である為に下界の基準から云えば数世紀の時は要する事に成るのだが、誰も気にしないだろう。


その頃、別室で状況を確認していた上級神ユピテルも小さく拳を握りしめていた。



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― 新着の感想 ―
[気になる点] (笑)が全てを台無しにしてる (笑)だと少し馬鹿にしてるというか良い感じに受け取れない 笑顔を浮かべてるなら地の文で表現するべき 所々の拙さを抜けば面白いのに残念です
[一言] 〉(実は綾小路敬之の印象を良くしようとして初恋の彩香の姿を取っている 。。。 女心は人間も女神も同じである) 上記部分は直ぐにバラさずに文末に付ける位が良いかもしれません。 ネタバレは少し寝…
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