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泥仕合
何もかも失って。始めから何も無くて。
当然のように他人を嫌い嫌われ、憎み憎まれた。
私の心の有り様は異端で、到底常識や一般論では計れなかった。自分で自分が理解できない日々だった。それでも、ただ一つわかることは、私は私の幸せのために選択し、生きているということ。
手段があまりに常識外れだがきっとそうだ。
たぶん。いや、自信はあまりない。
だって何度も死のうとしたし、その度に遺書だって書いた。
私は本当に幸せになれるのか。
それはイコール私の生存になるのではないか。
つまり、生きて幸せになるか、幸せになれないなら死ぬか。
いつだって究極の二択を迫られてる。