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憎悪
金も女も、私には必要だ。
でも、仕事をするにしても私の容姿は醜く、活動を邪魔した。
女なんて言わずもがな、私の恋は実ることなく粉々に散った。
私は部屋に引きこもった。
それしか、なかった。外の世界はあまりに眩しく、そこで生きる全ての人を憎悪した。
私の人生はここで終わる。
希望はない。この家に生まれてから本当にいいことは何もなかった。
全ての予定調和を叶えるよう、私のちっぽけな世界は完全に破壊された。
私がこの世でできることは、生きるために飯を食い、逃げるために床に伏すだけだった。