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最後に
私は早晩、死ぬ。
それは確定的に明らかだ。
生きて幸せになるのか。死んで終わらせるのか。
結論は、まだない。
もし、死ぬのなら、早く死にたい。
もう何もかも私には不要だ。この命さえも。
可能性は低く、あまりに無謀である。
最初から無いものを創るなんて、神ではない私には不可能だ。
大抵の人間は諦めて無難な生を送るのだろうが、私には無理だ。
さあ、終焉の鐘の音が聞こえる。
ここで終わるか。終わって始まるのか。
最後の時。
確率は死んで可能性はほんの僅か。
いけるのか?私は。
生けるのか?俺は。