大正ロマンス
掲載日:2019/08/22
矢絣に海老茶袴で編上ブーツを履き
風呂敷抱えてリボンを揺らす君は
チヨコレイトとライスカレーが好きな
ハイカラな華族令嬢
対する僕は
襟の無いシャツで下駄を履き
神保町で古書を読み漁る
田舎出の貧乏書生
高嶺の花と諦めていたのに
三年前に帝都を根底から覆したあの地震で
交わる筈の無い糸が一点で結ばれた
漱石先生にも荷風先生にも
僕等の戀を描き出す事は不可能であろう
去りし旧き御世は
一人と一人であつた
来りし新たな御世は
二人で伴に歩もう
矢絣に海老茶袴で編上ブーツを履き
風呂敷抱えてリボンを揺らす君は
チヨコレイトとライスカレーが好きな
ハイカラな華族令嬢
対する僕は
襟の無いシャツで下駄を履き
神保町で古書を読み漁る
田舎出の貧乏書生
高嶺の花と諦めていたのに
三年前に帝都を根底から覆したあの地震で
交わる筈の無い糸が一点で結ばれた
漱石先生にも荷風先生にも
僕等の戀を描き出す事は不可能であろう
去りし旧き御世は
一人と一人であつた
来りし新たな御世は
二人で伴に歩もう