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短編詩集Ⅱ

大正ロマンス

作者: 若松ユウ

矢絣に海老茶袴で編上ブーツを履き

風呂敷抱えてリボンを揺らす君は

チヨコレイトとライスカレーが好きな

ハイカラな華族令嬢


対する僕は

襟の無いシャツで下駄を履き

神保町で古書を読み漁る

田舎出の貧乏書生


高嶺の花と諦めていたのに

三年前に帝都を根底から覆したあの地震で

交わる筈の無い糸が一点で結ばれた


漱石先生にも荷風先生にも

僕等の戀を描き出す事は不可能であろう


去りし旧き御世は

一人と一人であつた


来りし新たな御世は

二人で伴に歩もう

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― 新着の感想 ―
[良い点] なんと! 高嶺の花をゲットしたのですか! 書生やりますね! モボの仲間入りですか!
[良い点] 大正な感じがする言葉がいくつも入っていて素敵ですね。 言葉遣いも少しばかり昔風で、好きです。
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