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歴史探求部同好会!  作者: 芥庭 深乱
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第一合戦!

絨毯に寝転がって漫画を読む祚良に

声をかける鵶果音の図


鵶果音「何読んでいるの?」

祚良「…うーん?えー、だ○○ち」

鵶果音「…ジャンルは?」

祚良「…BL…」

鵶果音「…………」

祚良「………」

鵶果音(スッ

祚良「チョッ、待って誤解だって!これは違う」


次の瞬間、逃げ惑う鵶果音を追いかける祚良の図に変わる。

第5章 早めの肝試し! 一合戦!

鵶果音の目は点になっている。「何言っているの?」と言いたげな顔をしている。いや、そういう風に彌鷹に問いた。

「…え〜、うん、あのね、なんか弟が肝試ししに行くっていうから、幽霊ってこの世に存在するのかな?って…」

彌鷹は恥ずかしそうに言う。鵶果音は溜息交じりに言う。

「いないでしょう」

「いや、いるだろ」

鵶果音と真逆の答えを出したのはさっきまで絨毯でゴロゴロしていた祚良だった。鵶果音は「信じられない」と言う顔をする。

「BLの次は心霊に走るの?」

「あのなぁ…これは友達が読めっていうから読んでいるだけであって、決して私の趣味ではないからな」

祚良は気まずそうに弁解するのだ。鵶果音はそんな祚良を見ながらまた問いた。

「どうしていると思うの?」

「…だっているし、私の家」

鵶果音はあんぐりと口を開ける。彌鷹も「何言っているんだろうか、この子は?」みたいな顔で祚良を見ている。祚良は少し怒って言うのだ。

「変なことは言ってないよ!私の親も見える人だし!」

「まじで言ってる?」

鵶果音はそれでも信じられないらしく、疑ってかかる。

「男の子がいるよ。すごく寂しそうな男の子」

「「へ〜〜」」

「二人とも信じてないでしょ…?」

祚良のその図星の発言に「何を隠そう」と言うかのように二人はこくこくと首を縦に振る。祚良はそんな二人に溜息をこぼしながら、こう言った。


「なら、今日の夜7時にビデオと懐中電灯、カメラを持って学校前に集合…」


夜の学校に三人の少女が集まっている。

鵶果音は訝しげに祚良を見る。

「何する気?」

「なんだと思う?」

彌鷹は恐る恐る手を挙げて発言する。

「……もしかして…肝試し?」

「大正解ぃ!」

鵶果音と彌鷹は恐怖でひきつる顔を見合わせた。二人は知っているのだ…こうなると祚良は止められないことを…


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