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歴史探求部同好会!  作者: 芥庭 深乱
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儚い?恋

皆さんは恋をしたことがあるだろうか?


これは甘酸っぱい中学生の恋

第4章 儚い?恋

机には三つ缶ジュースが並べてある。どれもふたがもう空いている。鵶果音と彌鷹は祚良に詰め寄る。

「「…で?」」

「う〜〜ん、で?って言われてもあれが全てです」

まるで尋問のようだ。彌鷹はいつも意識がどこかに行ってるくせに今日はしっかりとそこにある。何が彌鷹の意識を留めているのか。

「え、じゃあ、手は繋いだ?」

「…いや」

「キスした?」

「……してない」

「その先は?」

祚良は質問攻めにされる。そして怒鳴りつける。

「手も繋いでなかったら、必然的にチューなんてするわけ無いだろっ?!それにチューしてなかったらその先もないだろっ?!」

どうやら、恋バナのようだ。彌鷹は祚良の返答を残念そうに聞いていた。

「なんだよ…その顔は…」

「……だって…」

「…なに?」


「祚良みたいな人間に彼氏がいたとか意外じゃん?!根掘り葉掘り聞きたくなるじゃん?!」


そう言って彌鷹は無言で鵶果音に同意を求める。それを察知した鵶果音はゆっくりと目を逸らした。

「あ、見捨てた。」

「自分の頭で考えろ!わからなければ勝手に想像しておけばいい!」

祚良は投げやりな感じの発言をする。

「出た、祚良の投げ捨て」

鵶果音はボソッと呟く。祚良はその声に反応してキッと鵶果音を睨みつけた。

「…とにかく、私は本当に腹が立ったんだよ」

一体何があったのか…?


それは半年前に遡る。告白したのは自分からだった。今時、トークアプリなどで告白するのが普通だか、そういうのは嫌だったらしく、口で直接した。そうすると見事O.Kが出たのだ。


だが、実際付き合ってみると、酷いものだった。デート中に携帯をいじる。何をしているのかと聞くと自分以外の女の子と連絡している。一番デートでしてはいけない事をする。別に束縛したいわけではない。他の女の子と仲良くするなと言っているわけではない。デート中にするなと言っているだけだ。


そのくせ、祚良の電話には一切応じないのだ。


ついに、別れる決心をした。直接すると怖いから、電話で…


「そしたら、アイツなんて言ったと思う?

『別に祚良がそうしたいならいいけど』

だとさぁ?!ふざけてる?ふざけてるよね?!」

彌鷹は笑顔で吐き捨てる。

「うん、お帰り!非リア充の世界へ!」

「巫山戯んな?!一緒にするな?!」

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