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歴史探求部同好会!  作者: 芥庭 深乱
10/16

前触れ


彌鷹は嫌になった。

自分がいなくても、あの二人は楽しそうにしている。まるで自分は空気のようだ。

だから、…自分がいなくなっても大丈夫だろう。


「「は?!」」

鵶果音と祚良は同時に驚く。津座紀先生もまた二人の反応を見て驚く。

「言ったって本人言っていたけど?」

「「いや、知らん」」

二人は見事なまでに声が揃う。そして悩む。

「なんで?鵶果音なんかした?」

「何も?逆に祚良がしたんじゃないの?」

「心当たりなし」

少しの沈黙。津座紀先生が溜息をつく。そして、手元の紙をひらひらさせる。

「まさか、退部届を出しに来るとは思わなかったよ」


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