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こんなに明るい月の夜に

作者: せるろいど

初めて書いてみました… 急ぎ足で書いたので色々飛びます(( どうか温かい目でご覧ください

漆黒の闇があたりを包んでいる。風は冷たく音をださない。物音も聞こえない。全くの静寂が寂しさを感じさせる。

そんな中美しい光が大きな空に立ち向かっている。今日の月は美しい。程度がすぎるほどに…。

その月を眺めている時間はわずか一瞬のように感じられた。しかし、そんなものだ。美しいものほどすぐに見えなくなってしまう。大切なものほどすぐに消えてしまう。そんな自然の摂理に反抗したこともあった。が、やはり不可能だ。  あぁ…今宵の月も飲み込まれていってしまった…





走る。ただ今は走るのだ。そんな思いを背に僕は走る。

遅刻はまずい…! そんなTHE良い子の使命感をもつ僕は良い子だ。そう、良い子。良い子バンザイ。

混みいった事情などこれっぽっちもない。ただ、遅刻は怖かったのだ。

朝は嫌いじゃない。鶏の鳴き声で起床し毎朝4時には牛に餌を与える…とまでは行かないが僕の住む町はまぁ田舎だ。それだけ自然も多い。古くから冬空の月がキレイであり観光客も少なくはないといった感じの空気もキレイなそんな田舎だ。僕ももちろん月は好きだ。そしてその次に好きなのが朝露の輝きである。今までの文でわかるとは思うが何を隠そう僕は自然が大好きなのだ、田舎意外ありえない。田舎ばんz((ry


そんなこんなで到着したここは神下田小学校。かみなのにしもだ!…というツッコミは厳禁、謎のネーミングは気にしてはいけないらしい

教室のドアをそーっと開けじんわりと自分の席に足を伸ばす。朝の挨拶が苦手なのである。田舎のせいか全員が挨拶をするという不可解な決まりがある。…くそっ。

そして始まる朝会である。会は順調に流れていく。毎日変わらない窓越しの風景を眺めている…いつもと同じように校門前を事務員さんが掃除をして、いつもと同じようにゴミ収集車が道を通り…いつもと同じように校庭で女の子がたおれていr…という緊急自体に僕は仮病を使い教室を飛び出した。これは恋愛フラグが立ちそうだと思い一人で向かうことにした僕である…事実は友達がいないからである…


校庭を真一文字に横切り僕はその女の子に駆け寄った。かなり端正な顔立ちで美人そのもの…というのは後回しにしてとにかく意識を確かめた。…どうやら寝ているだけらしい。しばらくその場でまとうと思い土に腰をおろしたその時突然後ろから殴られた。僕は意識が朦朧としてきてそのまま無意識の世界へと落ちた。



気がつくとそこはただ暗闇が支配する世界であった。


   …ここはどこだ…?…


そう思った刹那、背後から答えが飛んできた。

   

   …ここ…のじょ…心の…か…


途切れ途切れでよく聞こえなかったが、ここはどうやらあの少女の心の中のようだ

散策してみるとところどころにディスプレイのようなものが有り、その画面には僕の見たことのない景色が映しだされていた。しかし、不思議なことにその写真は夜の月の景色が大半を占めていた。

そんな画面の中一際異彩を放っていた画面にふと目を向けると恐ろしい光景が広がっていた。

…おそらく父親であろう男に殴られる少女の姿があった。あまりの衝撃に思わずディスプレイを触ってしまった。

その瞬間、悍ましい量の彼女の記憶が脳内に流れこんできた。まさに地獄。信じたくない、いや、信じられないような苦しみを一瞬にして味わった僕であった。漆黒の闇があたりを包んでいる。風は冷たく音をださない。物音も聞こえない。全くの静寂が寂しさを感じさせる。

そんな中美しい光が大きな空に立ち向かっている。今日の月は美しい。程度がすぎるほどに…。

その月を眺めている時間はわずか一瞬のように感じられた。しかし、そんなものだ。美しいものほどすぐに見えなくなってしまう。大切なものほどすぐに消えてしまう。そんな自然の摂理に反抗したこともあった。が、やはり不可能だ。  あぁ…今宵の月も飲み込まれていってしまった…





走る。ただ今は走るのだ。そんな思いを背に僕は走る。

遅刻はまずい…! そんなTHE良い子の使命感をもつ僕は良い子だ。そう、良い子。良い子バンザイ。

混みいった事情などこれっぽっちもない。ただ、遅刻は怖かったのだ。

朝は嫌いじゃない。鶏の鳴き声で起床し毎朝4時には牛に餌を与える…とまでは行かないが僕の住む町はまぁ田舎だ。それだけ自然も多い。古くから冬空の月がキレイであり観光客も少なくはないといった感じの空気もキレイなそんな田舎だ。僕ももちろん月は好きだ。そしてその次に好きなのが朝露の輝きである。今までの文でわかるとは思うが何を隠そう僕は自然が大好きなのだ、田舎意外ありえない。田舎ばんz((ry


そんなこんなで到着したここは神下田小学校。かみなのにしもだ!…というツッコミは厳禁、謎のネーミングは気にしてはいけないらしい

教室のドアをそーっと開けじんわりと自分の席に足を伸ばす。朝の挨拶が苦手なのである。田舎のせいか全員が挨拶をするという不可解な決まりがある。…くそっ。

そして始まる朝会である。会は順調に流れていく。毎日変わらない窓越しの風景を眺めている…いつもと同じように校門前を事務員さんが掃除をして、いつもと同じようにゴミ収集車が道を通り…いつもと同じように校庭で女の子がたおれていr…という緊急自体に僕は仮病を使い教室を飛び出した。これは恋愛フラグが立ちそうだと思い一人で向かうことにした僕である…事実は友達がいないからである…


校庭を真一文字に横切り僕はその女の子に駆け寄った。かなり端正な顔立ちで美人そのもの…というのは後回しにしてとにかく意識を確かめた。…どうやら寝ているだけらしい。しばらくその場でまとうと思い土に腰をおろしたその時突然後ろから殴られた。僕は意識が朦朧としてきてそのまま無意識の世界へと落ちた。



気がつくとそこはただ暗闇が支配する世界であった。


   …ここはどこだ…?…


そう思った刹那、背後から答えが飛んできた。

   

   …ここ…のじょ…心の…か…


途切れ途切れでよく聞こえなかったが、ここはどうやらあの少女の心の中のようだ

散策してみるとところどころにディスプレイのようなものが有り、その画面には僕の見たことのない景色が映しだされていた。しかし、不思議なことにその写真は夜の月の景色が大半を占めていた。



気がつくと元の世界に戻っている。夢だったのだろうか…。

彼女はまだ眠っている。再びような目にあうのも嫌なので彼女を起こしてみることにした。

声をかけても応答がないため、肩を揺すってみた。すると突如殴られた。校庭で倒れている女は暴力されるのではなく、攻撃するほうであることがわかった。よって先程のは夢確定。

思わず目が潤んできた。もう目から滴りそうなこの悔しさを抑えることができない!…というときにそいつは起きた

しっかりと目を開けた。目を覚ましたら泣いている見知らぬ男の子がいる、というシュチュエーションはおそらく金輪際いっさい無いほどの珍しさなので少女は戸惑っていた。

「ごめんなさい!…私寝起き悪いんです…」

もうその域は超えているだろ許されないからうん。

という本心は隠しイケメンスマイルで僕は、

「大丈夫だよキラッとにかく君が元気でよかった…」

と鼻水を啜りながら言った。実にかっこわるい。

死を覚悟して飛び降りようと屋上へ行こうと考えていた僕を、少女は止めてくれた。

「あっ…ありがとうございます…っ」

なんだろう…顔が柔らかくなった気がす。


とにかく話は進んだ。彼女の名前は夏井月乃。僕と同じく小学5年生。そして僕、自分の名前は登場シーンからトップシークレッt…すいませんでした花木優斗と申し上げます。 ところで、月乃ちゃんはどうやら本当に父親から暴力を受けていたようだ。それで逃げてきて…気がついたらここで寝ていた。という話しだそうだ校門をどうくぐり抜けたかは気にしないでおこう。それを聞いて僕は思う。保護するべきだと。僕の家に連れて行こう、そうすればきっと見つからないし毎日穏やかな生活が送れる。なにより家に女の子がいるなんてもうこうふn((

まずは友達として来てもらい、親に紹介しようと思う。

「僕…友達いないんですけど……友達になってくれます……?」

「いいいいいんですか!?私のような下賤の者が友達といったようなものを作ってしまい…!」

彼女もなかなかのコミュ障らしかった。これは好都合。

「それむしろ僕の台詞です…!…何かちょっと似てますし…よろしくお願いします!」

僕、小学5年生にてコミュ障克服……!!これで彼女より僕のほうが上手にでれた!!

「あ、うん。じゃよろしく。」

…あれ?月乃さん突然タメ…?えっちょっえっ

「たっ、タメ口でもいいですかねぇぇ…?」

「むしろそれが自然でしょwwwwwお前コミュ障?www」

クソが……!偽装コミュ障ってなんだよもう。とにかく気持ちを切り替えよう、家に誘うんだ!

「あの…もし暇だったらこれから僕の家にこれたりする…?折角だから紹介したい人がいるんだ…」

「あーうん…まぁ…暇だしいいか…okじゃあ行く!連れてって!」

案外簡単だった。将来が心配なほどノリが軽い。尻軽女はビッチ予備軍だ…。



仮病の神と呼ばれた僕の仮病の演技は素人とは比べ物にならない。まさにレジェンド。

そんなこんなで学校を早退し家に帰ると、親が玄関で待っていた…チッセンコーが連絡してたか…!

仮病を見抜き、般若の生き写しのような顔をしているお母さん。が、しかし月乃ちゃんを見て彼女だと思い、友達すらできない息子になんで!?!?といった表情に変貌し慌てていた。好都合part2。


家に入りお母さんに事情を話した。快く彼女を向かい入れてくれた。あとは彼女の気持ち次第。


「あのさ…もし君がお父さんといるのが辛いようなら僕の家に来てくれないかな…?お母さんも了承をくれたんだ!…どうかな…?」

「いいのかよくわかんないけど…本当にいいなら…お願いしまーすデュフww」

これも案外簡単だった…!



晴れて、僕の家で飲食を共にすることにした彼女である。ちなみに彼女は僕の彼女ではない。うん。

彼女は美味しそうにご飯を食べる、本当に美味しそうに。母はそれだけですごく喜んでくれた。父の趣味である音楽鑑賞でも彼女は素晴らしい聴力を表し、父親とも意気投合した。素晴らしく楽しい日々が続いた。そんなある日だった。


突然激しく家のドアが叩かれた。何回も、何回も。急いで玄関に向かい、ドアを開けると、いつか彼女の心の中でみたあの男、彼女の父親が立っていた。

「うちの娘を!…返してください…!!」

今にも殴りかかってきそうな剣幕でそう言われた。僕は立ち尽くす他なかった。

その男は家に入ってきた。しかも土足のまま。僕は怒りがこみ上げてきた…

「ここは俺の家なんだよ!!しかも日本だし!!なんだよ土足って!!アメリカンスタイルかこの野郎!!!!」

その怒号で男ははっと我に返った。彼女を殴っていた時もこのような精神状態、いや、これ以上の精神状態だったのだろう。

とりあえず彼女は2階の僕の部屋に隠し、男から下で話を聞くことにした。


話を聞き、新しいことがわかった。彼女らの母親は2年前に亡くなってしまっていたのだ。

二人共ものすごくショックを受けたらしい。しかし、これからは二人で頑張っていくと決意したらしいのだ。

しかし、父親には我慢できなかった。しっかりものの娘、通常喜ぶべきことなのだが、父親にはそれがストレスの原因となった。自分の妻のことが忘れられず未だ進めない自分を尻目に娘はどんどんと先へいってしまう。

とてももどかしく、自分が「暗い存在」で娘だけが「明るい存在」に見えてしまったという。

すごく悲しかった。ただただ涙がこぼれてきた。何も言うことができなかった…。



本来あるべき姿は更正した父親を持つ彼女を笑顔で見送ることなのだろう。しかし、今は家族の誰もがそんなことはできない。

毎日手紙を書き続けることを約束に僕らは別れを告げた。


それから数日がたち、手紙がいくつか溜まった。しかし、僕の心に空いた穴は埋まらない。今までのひとときが空虚なものであり、意味がないと思ってしまう。僕は自分が生きてきたこの日々は彼女の会うためだと思ってしまうほど彼女のことを想っていた。これも過ぎてからわかることだ。ぼーっとするとすぐに涙が出てしまう。手紙の文面も意味のないものに感じる。君に逢いたい。ただそれだけだ。


ある日、僕は手紙に遊びに行きたいと書いた。返事は予想外だった。もちろん来てほしい、と。

僕は心が踊った。僕自信踊った。こんなに胸が高鳴るのはいつ以来だろう…約束の日まで僕は一睡も出来ないほどに踊り狂っていた。どこぞの踊り子より美しく踊った。


其の日がやってきた。待ち合わせの場所に30分以上早く来てしまった。我ながら恥ずかしいが、しょうがない。


35分がたった。…ある程度待つとは思っている。…彼女も遅れることもあるだろう。人には失敗もある。もしかしたら怒られていて遅くなるのかもしれない今はまだ我慢しよう…


かれこれ3時間はたっただろう。僕はおそらく嫌われたのだろう。それはそうだ。僕のようなチキンよりもカッコよくて優しい男なんてザラにいる。僕のことなんて忘れていて当然だ。そう考えると諦めがつく。はずがない。これでもまだ希望があるのでは…とすこしでも思ってしまう自分が憎い。女々しい。でも諦められない……涙を滝のように流しながら僕は帰路に着いた。



数日後、決心をした。彼女から教えて貰った住所の場所に行き、彼女がいなかったら僕は諦めると。

家に向かうには電車とバスと徒歩で4時間はかかるという。とにかく向かうしかすべはない。

目的の住所へは迷うこともなくつけた。家は決して立派とは言えない。そんな作りである。

インターフォンを鳴らす。が、応答はない。何回か鳴らしても彼女が出てくることはない。

諦めきれない気持ちが手をドアノブへと導き、ドアノブを捻ると悲しげな音を立てドアは開いた。自分の中の善良な心は人の家に無断で立ち入ることを止めようとしていたが今の僕にそれを止めるすべはなかった。

 開けた途端、眼下に広がるのは…

  動かなくなった彼女の姿であった。


頬を伝うこの涙をこれほどまでに流したことがあっただろうか、そして今後流すことがあるのだろうか。

彼女に触れることなど到底出来なかった。それほどまでに荘厳な死に様である。死んで尚美しさを保つ彼女に触れることなど、できない。


硬直の1分間を過ごした僕はいつかのときのように…後ろから殴られた。



…ここは…また彼女の心の中なのか…?


…ぶふぉwwごめんあれ嘘wwww…


…三点リーダつけんのやめろや…


了解ですww

で、ここがどこか知りたいのか?…教えないけどwっうぇww


……うぜぇ…


「気が変わったwwwwとにかくこの場所を教えてやろうwwその前に自己紹介だお\(^o^)/

俺はいわゆる神だ。俗に言う。

で、ここは君が気にしている「物事」の真相、裏事情って感じが正しいのかな…とにかくそのような事を知ることのできる場所なんだわ。そして人間がどうこうしてここに来るのは不可能だ。俺の気まぐれ。俺が殴ると来れる」


こいつ草無くすと意外とまともらしい


「で、お前はなんであいつが死んだのか知りたいんだよな…っていうか犯人を知りたいんだよな?

単刀直入に言うと…お前自身だ。」


意味がわからなかった。


「あー言い方が悪かったな…あいつが自分の意思で死んだんだ。けど、きっかけを作ったのはお前、とあいつのおやじさんだな。」


虚ろな意識の中話を聞いた。どうやら彼女のお父さんが僕のことを忘れず前に進まない彼女を心配し、僕のことはもういなくなった、この前お別れの手紙が来たのだが見せたくなかったから燃やしてしまった。と彼女に言い放ったらしい。そのせいで彼女は絶望しついには自殺していたらしい。それだけ彼女は僕のことを想ってくれていた、僕のことが好きだった。らしい。つまり元をたどると僕なんかと出会ってしまったのがいけないのだ。僕のせいだ。彼女は真っ暗な心の中出会った僕という存在に助けを求めていた。そして僕は事実助けたのかもしれない。


しかし、そんな僕はいつの間にか彼女に癒やしを求めていた、本来であれば助けなければならない僕が彼女の中に入り込もうとしすぎてしまったせいなのだ。





彼女の心が暗いのは、彼女自信が明るいからだ。月だってそうだ…月の周りには闇がある…そんな闇は光を追いかけ、飲み込もうとする…彼女の闇は僕だったんだ…僕は自分とは違う、似ても似つかない君を自分と同じ色に染めたかったんだ……暗闇と月は混ざり合ってはならない。その時点で月の輝きは薄れ、飲み込んだ時にはもう月は消えてしまう…あぁ…君は明るすぎた月だった…君が同じ闇であったら……


後悔は冷たく頬をかすめる風のようにそばを通り過ぎるだけであった。





                                        END

アドバイスぜひ(*‘ω‘ *)

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