表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢見る心  作者: 姫姫姫
64/69

手術1

私は彼女が入院するに能って、せめて自分が出来る範囲内の事をしてあげようと思った。




「姫ちゃんさ、何か俺に出来ることないかな?何でもいいから言って。」




「う〜ん。特には…、あ!そうだ!入院してる時に着るパジャマが欲しいな。」



「そんなことでいいの?それならおやすい御用だよ!じゃあ一緒に買いに行こうか!」




私と彼女が入院前に逢える最後の日、私達はパジャマを買いに出掛けた。こんな当たり前で何気ない買い物とかが、しばらく出来なくなると思うと非常に虚しく感じてしまう。




「今日は何でも好きな物食べていいよ!いくらかかっても構わない。とにかく今1番食べたいのを食べようね!」




私は精一杯明るく振る舞った。もしかしたらこれが彼女との最後のデートになるかもしれないから………。そうな風に思いたくないが頭のどっかではその事がちらついて離れなかった。




「あ〜っ。美味しかった!ありがとね。今日はいっぱい美味しいの食べれたよ。それにカワイイパジャマも見つかったし楽しい一日になったよ。」




「それは良かった。姫さ………、病気が治ったら……また来ような…………。」



「そうだね。また食べたいなぁ………。」




「手術さ、頑張ってね。成功するように祈ってるからさ!そしてまたデートしような。」




「大丈夫!約束する。また必ずデートするもん。病気になんか負けないって!」



こうして彼女とのデートは終わった。明後日からいよいよ入院生活が始まる。




そしてついに手術日を迎えてしまった。




こんなお願いをするのは間違ってるかもしれないが………、私は心から願った。



《神様…、もし本当にあなたが姫に天罰を与えたのならば、もう十分だと思います。彼女の変わりに私が罰を受けますから、どうか彼女を救ってあげて下さい。お願いします……………》



私は今まで生きてきた人生の中で、こんなにも心底お願いした事はなかった。彼女の手術が成功するか否かはそれこそ神のみぞ知ることだ。

私はひたすら祈り続けた。





そして次の日、彼女から電話がかかってきた………。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ