表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢見る心  作者: 姫姫姫
62/69

妊娠検査薬

その結果…。




彼女が心配そうな顔で私のところに検査薬を持ってきた。




「どうなの?あんまりいい顔してないって事は……」



「とりあえず見て…。どう思う?」




私は検査薬自体を見るのも初めてだったから見方がイマイチよくわからなかった。




「どうなってるとダメなの?この真ん中の線みたいなのが色ついてると妊娠の可能性ありって事でいいのかな?」




「うん…。」




私は二つの検査薬をよく調べた。




「あれ………。これは反応が出てるね………、でもこっちは、なんか曖昧だなぁ。出てるようにも見えるし出てないようにも見える」



「そうなんだよね。片方は完全に反応が出てるんだけどさ、こっちのは微妙なんだよね………。」




「でもさ片方でも反応出てるって事は……、妊娠の可能性あるってことだよね?病院行った方が………。」



「やっぱそうだよね……………、予約して検査して

もらうね…。でも、もし妊娠してたらどうしよう…」



私はハッキリと自分の気持ちを言った。




「俺はもしそうなら、もちろん産んで欲しいけど…、姫ちゃんからしてみればそういう訳にはいかないよね。だから、俺は子供おろすんだったらそれでいいと思うし、費用は全部俺が責任もって払うよ。ついて行っていいなら俺も当日は一緒に行くよ。覚悟は出来てる。産むのだったら何もかも捨てて姫を守る。殺されるかもしれないけど、旦那ともちゃんとけりをつけなきゃとも思ってるよ。だからさ、今回の件も姫のしたいようにしていいよ。」




「まだ妊娠してるかはちゃんと検査しないとわからないけど…、あなたのその覚悟は嬉しいよ。正直なところ言うと、もし妊娠してたらどうしていいか今の私はわからない……。」




「どんな事があっても二人で頑張って解決していくって決めたんだから、うちらならきっと良い解決策がみるかるよ!どんな事になってもずっと俺が側にいる!それは絶対に変わらないからね。」




「ありがとう。私達ならきっと大丈夫だね。」




数日後…。彼女が産婦人科に行く日がやってきた。生憎その日は私は仕事で休みではなかった。心配で、とにかく仕事がてにつかなかった。




仕事を終えて、彼女に連絡をとった。




「どうだった?」




「なんかまだ正確にはわからないみたい…。こんな事初めてだよ。血液検査の結果待ちだってさ。でもね、先生が言ってたんだけど多分妊娠はしてないんじゃないかってさ。」




「へ!?そうなの?じゃあなんで検査薬に反応が出たのかね……。まぁ妊娠してないならそれに越した事ないけどね。」




「私にも詳しくはわからないけど妊娠してなかったら嬉しいね。」




その時の私達は心配よりも妊娠してないって期待が上回っていた。正直お互いに安心していた。






けど………、事態はもっと深刻な状況にあったんだ。彼女があんな事になるなんて考えもしてなかった。

神様が与えた天罰は………私と彼女を、特に彼女の方を地獄に落とす結果になっていたんだ。




そして私達は検査結果が出た日に、驚愕の事実を突き付けられた……………


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ