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夢見る心  作者: 姫姫姫
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何かが違う…

あの夜の二人で愛しあった日から、丁度一年が過ぎようとしていた。この一年間私達はデートと言えばラブホ巡りの繰り返し。他にこれといって何処に出掛ける訳でもなかった。簡単に言ってしまえば逢う度にエッチをしていた一年間だった。


「姫ちゃんさぁ、うちらも付き合ってそろそろ一年だし記念にどっか遊びに行かない?」


「なんで?行きたいの?私とエッチするの嫌になったの?」


「嫌、そうじゃなくてさ、俺は毎日でも姫としたいけど、せっかくの記念日だから二人で何処か出掛けて思い出作るのも良くない?」

「ん〜。確かに何処も行ってないけどさ、それには理由があるって気づいてないの?」


「ごめんね。理由って何かな?俺わからないよ」


姫は凄く残念そうな眼差しをしていた。私にはなんでかわからない。


「ごめんなさい、帰ります。送ってって下さい。」


姫は本当に嫌な事になると敬語になる癖がある。仕方なく私達はホテルを後にして帰る。その帰りの道中で私が何を言っても謝っても姫は一言も喋ってくれなかった。そして…


「姫ちゃんごめんね。俺、考えてはいるんだけどわからないんだ。」


「しばらく逢うの辞めよ。それか、今日で終わりでもいいよ。じゃあね」


そう言い残し彼女は去って言った。私はなんともやりきれない気持ちでどうしていいかわからない。



何がいけない………?

何が悪かった……?

俺、いけない事何か言った………?


私の頭の中はパニックである。その後、何度かメールをしてみたが返事はない。そして、記念日は二人でいる事もなく過ぎていった。連絡がとれなくなって、二ヶ月ぐらいたったであろうか。夜中に姫からメールが届いた。[今すぐ迎えに来れる?話しある]もちろん私の返事は[すぐ行くね]これで終わりかな…。そう思いながらも久しぶりに姫に逢えるのだ。逢いたくて逢いたくて仕方なかったこの二ヶ月。微かな望みを信じ私は車を走らせた。


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