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夢見る心  作者: 姫姫姫
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・・・再び

色々あるが、私にとって彼女は掛け替えのない存在は確かだ。



この頃はまだ何をされても、何を言われても未だに嫌いになれないでいた。




季節は秋が終わった。と、いうことは…………

皆様方よくご存知の、私が最も嫌うシーズンが近づいてきた…。そう、一年で必ず訪れるクリスマスである。この時期になると必ずといっていい程に何か嫌な事が起きてしまう。

それは何故なのかは本当にわからない……。




そして今年は何が待ち受けてるのだろうか…。




時は12月。そろそろ例のシーズン到来だ。




今年こそは一緒に過ごそうとお互いに約束する。もちろん私はそうしたい。




「今年は私もちゃんと休みとれたからねっ!楽しいクリスマスにしようね。」




「うん。俺も休みはバッチシとれたよ。楽しみにしてるね。」




まぁどっちにしろ私が彼女にクリスマスプレゼントを買うことは決定している。

私は年間でどのくらいの金額を彼女に投資しているのであろうか疑問だ?考えるてみるととんでもない金額なので考えるのはやめる事にしよう。私は彼女のプレゼントの為に働いているといっても過言ではないのだろう。




そんな矢先にお決まりの問題発生だ。

【姉さん、事件です。】

以前テレビドラマで放送されていたあのドラマの台詞が私の頭に浮かんでしまう。




バチンッ!!!

なんだか凄い音がしたような気がした。

なんだ?

私はまわりを見た。

あれ?見ている景色がおかしいなぁ…。

その瞬間に激しい激痛が私を襲った。




その日はいつもの様に普通に仕事をしていたのだが、その時は野菜の仕込みをしていてリズミカルに包丁を走らせていた。確かあの時は南瓜を切っていたと思われる。そのうちの一つの南瓜がとても固く苦戦していて、私が力を最大限に加えた瞬間だった。




何故そうなったのかはわからないのだが、私はその場に倒れていたらしい。そして気絶して救急車で運ばれたみたいである……。




私が眼を覚ますと、見知らぬ天井が見える…。ここは何処だ?点滴!?病院か。脚が…、う、痛いぞ。何が俺に起きたのだろう?




しばらくすると先生がやって来た。そして説明をはじめた。




なるほど…。そういう事ですか………。納得した。




結論からいうと、前にやった背中と腰のヘルニアがまた痛み出してたみたいで私が気付かないうちに神経をかなり刺激してたみたいだ。

そしてそれが今回は脚にまできていたらしい。

バチンッて音が鳴った気がしたのは背中の筋が伸びきってしまった時に感じた音みたいだ。この音は本人しか聞こえないらしい。

それで激痛が背中、腰、脚にきてしまって、痛みに耐えられず倒れたのだそうだ。でもどうやら少し安静にして、注射をうてば良くなるみたいだ。良かった…。



だが甘かった。その注射というのがとんでもなく痛い!痛すぎた!専用の注射器で骨と骨の隙間に薬剤を打ち込むのだが、麻酔をかけられない場所らしく、これが痛くてたまらない……。

とりあえずその日は病院で一泊して様子をみる次第になった。親に連絡をとり、事の経過を伝えて明日迎えにきてもらう事になった。

マネージャーにも連絡をとり明日来てくれる事になった。


最後に彼女。とりあえずメールをした。




(倒れて、今病院にいます。電話できる?)




(何言ってんの?冗談でしょ?怒るよ。今は電話無理だね。また後で。)




(いや、本当なんだけど…。説明したいけど電話無理みたいだから、また明日にでも連絡ください。)




なんで信じてくれないのだろうか……、もし逆の立場だったら私はすぐにでも飛んでいくのになぁ…。なんだか非常に残念な気持ちになってしまった。




結局その日は彼女からの連絡は来なかった…………。


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