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夢見る心  作者: 姫姫姫
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加速

それから私と姫は世間一般でいう不倫を続けていく。

初めて愛しあったあの日から早一ヶ月ぐらいたとうとしていた。毎日の様にメールをして、淋しくなったら電話する。こんな生活でも、その時の私は楽しかった。

逢えるのは姫が有給休暇を取って家族には仕事だと嘘をついて出て来れる日。月に一回逢えるかどうかだ。


読んで下さっている方も、あるかもしれないが、恋をすると人間という生き物はもっとこうしたい!もっともっとこうしたい!と思ってしまう。私もそう思ってきてしまっていた。



私と姫も次第にそうなり、半年ぐらいたった時からだろうか、旦那が寝た後に夜中こっそり逢うようになっていった。特に用があるわけでもないのだが、とにかくお互いが逢いたくて仕方がない状態がきたのだ。最初は夜中に逢って二人で缶ビールや缶酎ハイを飲んで一時間程度話しをするだけだったが、そのうち私が車で迎えに行き、車の中で愛し合う事も度々あるようになった。今思うと私達は獣だった気がする。第三者側から客観的にみると、なんとも馬鹿らしいし、そこまでするものなのかと思えるだろうがその時の私達の状況(不倫関係)だと、こうなってしまうケースが多いのも世の中だと私は思う。


私は完全に姫の虜になってしまった。そうなってしまうと割り切っていた事も割り切れなくなってくる。当初は旦那もいるのだから、勿論夜の夫婦生活だってあるわけだし、それを理解してるうえで付き合っていたが虜になってしまうとそうならなくなる。私はあくる日、行為が済んだ後でこう切り出した。


「あのさ、姫ちゃん。お願いあるんだけど?」

「何?嫌な事なら聞きたくないよ!」


私はしばし悩んでいたが…「もう…。わかったよ。何?言いなよ。覚悟決めたからさ」

姫は怒りながら、そして泣きながら言ってきた。多分彼女は別れて欲しいとでも私に言われると思っていたのだろう。


「あのさ、俺さ…その…」「だから何なの?」

完全に切れていた。


「旦那とエッチしないでくれ!俺とだけにして。やっぱ自分が好きな女が他の人とするのは嫌だ。それぐらい俺は好きなんだよ。」

「は?そんな事?それを言いたかったの?」

「そうだけど………」


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