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夢見る心  作者: 姫姫姫
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一時の休息

私の女性の知人で、名言と言えるかは不明だが、こう言い放った人がいる。



【男と車は三年で飽きる】


この言葉が今後私に刺さる事になる………。



あの駆け落ち事件から、私達は最初の頃よりも、なぜだか少し距離を開けて付き合う事になった。この頃から夜中に逢う事も一切なくなった。理由は単純で、夜中に出ていくリスクが高すぎると判断したからだ。

最初はお互い燃え上がっていたから平気だったが、私も…あのような事があったので別に無理して逢う必要はないと思ったのだ。というか、あんな想いをもうしたくないと言った方が正確かもしれない。そんな状態で私達は付き合っていた。


色々な事があったが、なんだかんだで彼女と付き合い出して三年が過ぎた。前であったら、それこそ逢うたびにエッチを求めていたが、今は週に一回すればよいほうだ。しない時は二週間で一回であった。私はこうなっても彼女の事が大好きで、私は、日頃しなくなったぶん、逢えば何度も求めた。だが彼女は少しドライになってきていたのだ。



今日は四回目の記念日だ。私達はいつも通りラブホでお祝いする。



「もう四年目なんだね〜。早いなぁ。こんなに続くと思ってなかったよ。これもひとえにあなたのおかげでここまで続けられるんだよね!ありがとう!チュッ」


彼女は私が喋る前に軽めに私の口を塞いだ。



「そんな事ないよ。姫ちゃんだって色々してくれてたし、俺だけじゃないよ、ここまでやってこれたのは。お互いツライ想いしてきたけど、そのつど手をとって乗りきってきたじゃん。

だから二人で頑張ったからここまでこれたんじゃないかな?」



「そうかなぁ…。全部私のワガママで問題起きてるし、どう考えても私が悪いよ。普通の人ならとっくに別れてると思うよ。でも、相手があなただから上手くやってこれてるんだよ。」



読んで下さっている皆様はどう思ってくれていますでしょうかね…。彼女の言うように私が相手だから、やってこれたのでしょうか?私は、自信過剰かもしれませんが自分だから彼女とやってこれたと思っています。共感していただける方が、少しでもいらっしゃれば幸いです。



「とりあえず、せっかくの料理も冷めちゃうから早く乾杯しちゃおうよ!」



「それもそうだね。では、四年目突入にかんぱ〜い」


いつ以来だろう…私は彼女との甘い時間を過ごした。やはり私はこういう甘い恋愛が好きみたいだ。それから私達はほろ酔いになり、記念日という事も重なり、気分が高まってきた。



「今日はいっぱいイジメちゃうぞぉ〜。そして…私の事も……ねっ。」



少し恥じらいながら言われると、なぜだか無性に興奮してくる。私は耐えられなくなり襲おうとしたが、彼女はそれをひらりと交わす。



「もぉぉう、せっかちなんだから、まだダメだよっ。ほら、飲ませてあげるからもっと酔っ払って。そしてもっとエッチになって。」


そう言うと私は逆に押し倒され、口移しでお酒を何度も飲まされた。


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