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夢見る心  作者: 姫姫姫
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誕生日

あの遊園地デートの後から私達は普通にデートをするという選択肢が加わった。


ちなみに、普通かどうかはわからないが何をするにも今までは私がお金を出していた。割り勘という言葉はうちらにはなかった。思い起こせばいつからこうなったのだろうか…。後々このお金の事で大喧嘩する事になるなんてこの頃の私は全然知るよしもなかった。



今は丁度4月。この4月、何を隠そう私の誕生月である。



「今月誕生日だね。何か欲しい物ある?」


「いいよ俺は。隣に姫ちゃんが居れば他は何もいらないよ。姫がリボン着けてプレゼントになって」



ここで今一度言うが、第三者が聞いたらそんな事言ってるの?こいつ馬鹿?と思うかもしれないが、何の照れもなく普通に言ってしまえるのが私であるので、お付き合いください。



「嫌だよ。リボンなんて恥ずかしいじゃん。そんなのドラマとかの内容じゃん。私には絶対無理!」



まぁ予想通りである。



「じゃあさ、当日ラブホでお酒飲んでさ、いい感じに姫ちゃんが酔っ払ったらコスプレして!それなら良くない?うちらラブホは結構行ってるけどコスプレはまだした事ないじゃん。俺へのプレゼントだと思ってさ、お願い!」



「わかったよ。わかりました。酔っ払ったらね。」



そして私はワクワクしながら当日を迎えた。こんな楽しみな誕生日を迎えたのは初めてである。

私達は予定通りラブホに行きパーティーの準備をした。ちなみにこの日は彼女が有給休暇を取ってくれた。来る途中でデパートに寄ってオードブルなど様々な食べ物とワインやビールなどを買って持ち込んだ。まぁそれも自腹だが気にしない。


「誕生日おめでとう!かんぱ〜い。大好きだよっ」



まさにチュッという感じで彼女はキスしてくれた。

色々な話しをしながらお酒を飲んで、彼女はトローンとなってきた。いいかんじだ。私は飲んでるふりをして彼女がその気になるのをじっくり待った。そして…


「結構飲んじゃったかも。気持ちいいや。そろそろさぁ、しよっかっ?」


彼女はそう言うと私のズボンを無造作に触りはじめた。ここだ!と私は思った。


「するまえにさ、姫ちゃんのコスプレ見たいなぁ〜。俺の事、もっと燃えさせてよ。」



「もぉ〜。今したかったのに〜。しょうがないなぁ。何着て欲しいのぉ?」



彼女の言葉の語尾が伸びる時はかなりいいかんじの時だ。お酒の力を借りて、甘えん坊みたいになってそれがなんとも良い。



「う〜ん。ナースもいいしメイドもいいなぁ。チャイナもいいし…。」



「はやくぅ。我慢出来なくなっちゃうよ〜」



「決めた!メイドが良い!姫ちゃんメイドが見て見たい!」



私はフロントに電話して衣装を注文した。来るまでの間に彼女は私のアレをいじりはじめた。

[ピンポーン!!]衣装が届いた。



「すぐ着替えてくるからソファで待っててねっ!」



どんな感じになるのだろうか。楽しみで楽しみで仕方ない。そして、ついにその時がやってきた。



「うわぁ!!!超可愛い!めっちゃ似合ってるじゃん!サイコーだよ姫ちゃん」


「そう?可愛い?なら良かった。」



彼女もまんざらではないようだ。



「御主人様、今日はいっぱい御奉仕させて頂きますからねっ。」



とてもいたについていて、まるでホントにメイドのようだ。私は凄く興奮していた。彼女は私にまたがって腕を私の首の後ろに回してキスしてきた。最初はホントに軽く…そしてどんどん強く、熱くなってきた。



「御主人様、大好きです。沢山気持ち良くなって下さいね。」



凄い!まるでそういうお店で働いていたみたいなテクニックである。人間、いつもと違う衣装を身につけるだけでこうも変われるものだろうか。私はもう気持ちが抑えられず、いつも以上に興奮していた。



「姫ちゃん…俺もう我慢できない。ベッドいこ。」



「私もはやくしたい。はやく御主人様…頂戴…」



私達は今まで何度となくエッチをしてきたが、ここまでお互い燃え上がったのは初めてかもしれない。私達はメイドの衣装のせいもあって何度も愛し合った。結局はお酒を飲んでエッチしただけだが私にとっては最高の誕生日になった。



「誕生日、本当におめでとう。愛してるよっ。今日はスッゴくゾクゾクさせられちゃったよ。これからはさ、たまにはコスプレしてしようね」



「俺もその意見賛成。今日はなんだかいつも以上に求めちゃったし。ていうか姫ちゃん反則。衣装着たままよがってる顔なんてみたら可愛いすぎで俺、理性ふっとんじゃうよ」



「もう一回しちゃう?」

「うん!姫、大好き!」



その晩、家に帰り余韻に浸っていて私が寝ようとしていた時、一通のメールが届いた。[もう無理………助けて……]姫ちゃん!?。どうしたんだろう。私は心配になり携帯片手にすぐに家を飛び出した。


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