第-1 突如起きた事件
俺は電知 葬太郎。
ごくごく普通の一般人だ。
B-S現象変異体が出てきて十数年……俺は田舎に引っ越して近所のおばちゃん達とゆったり過ごしていた。
変異体とかいう怪物なんてこんな田舎に来るわけ、
そんな事なかった。
「よぉ、ばぁちゃん」俺はいつも通り近所に挨拶しにいって、1日の予定を考えていた。
「あら、葬太郎君、今日も元気ねぇ、」おばちゃんと他愛もない会話をしていたその時、悲劇は起きた
耳を裂くような警報が鳴った。
「えっ……?」そうだ。これは変異体警報だ。
「逃げるぞばぁちゃん!」近所のおばちゃんを連れて遠くへ逃げる……
つもりだったんだ
前を見れば、頭蓋骨が露出し、体が青黒い人型の何かが12体程居た。
死にたくない。生きたい。すぐにでも逃げたい。
「葬太郎君、私はもう十分生きたから、君だけでも逃げて」おばちゃんが悲しそうに言った。
だがそんな事できない、俺も常識人だ。
これを読んでる読者の皆も展開が早すぎる、そう思ったはずだ。俺も思った。
「なんでこんな田舎に……」
おばちゃんを連れて逃げる。
逃げて、逃げて、逃げて……俺は非力だ。
あんな怪物1体も倒せないなんて……
おばちゃんと人目のつかない所へ逃げた。
近所の人はほぼ皆殺され、残ったのは俺とおばちゃん、そしておばちゃんの孫の、なんて言ったっけ、それだけだ。
疲れた、苦しい、酷い、足が痛い、虚しい、悲しい、辛い、悔しい。
そんな感情が渦巻く中でこれだけははっきりとしていた。
「……許さない」
その時俺の何かが吹っ切れた気がした。
俺はおばちゃんとおばちゃんの孫を残して外へ出てみた。
「葬太郎君、何を……」そんなおばちゃんの声を無視して怪物を倒しに行った。
何十体も怪物が居る。こいつらが俺の家族同然の人達を……そんな事を考えると余計腹が立ってきた。
俺は近くの鉄パイプみたいな物を拾いその中の1体に殴りかかった。
「うわぁぁぁぁぁ!」
怪物の頭蓋骨は粉砕され、生命活動を停止したようだ。「1匹目……」
俺は呟いて、他の怪物もこっちを見た。
2度とこんな悲劇は起こさない。そう誓ったのだ。
「お前らみたいなのが、生きていていいはず無いんだ。」
怪物がこちらに寄ってくる―――
「はぁ、はぁ……80、何体だっけ……」数十分経った今、俺は怪物を全員殺した。
誰だ?……あぁ、おばちゃんが駆け寄ってくる。
「葬太郎君!大丈夫?怪我は無い?」
「あぁ、大丈夫だよ。ばぁちゃんこそ、大丈夫?」
俺はおばちゃんに聞いた。
「葬太郎君のおかげで、大丈夫だよ……それにしても、静電気を受けずにどうやって戦ったんだい?」
「え?静電気……?」
そうだ、怪物には静電気が纏ってるって……あれ?俺が怪物と殴り合ってる時、静電気なんて感じなかったぞ?いくら弱いとはいえ、大量に居たんだ。少しピリッとするくらいの痛みは感じていいはず……
「もしかして俺、耐電体質ってやつ?」
「えっ……?」おばちゃんがポカンとした顔になる
俺はおばちゃん達を安全な所へ引き渡し、こう言い渡した「ちょっと東京行ってくる」―――
ここは対変異体特別戦闘隊東京支部。
俺はここに応募しに行く事にしたのだが、
「で、耐電体質だからってここに応募したと?」
担当員さんの圧がすごい。これが圧迫面接か……
「耐電体質の人は募集中だ。もちろん君は聞いた限りでは多少のパワーも持っているようだ。しかし戦闘経験は雑魚80体のみ……そんなんでいけるのか?」
「は、はい!俺は、戦闘はあまりしたことは、あ……ありませんが、皆さんのお役に―」
「なら不採用だ。耐電体質だからって調子乗るな」
「だったら実技試験は……」
「……あぁ、いいだろう」―――
という事で、実技試験で採用か不採用か決める事になった。
「基本的に変異体は弱い順にナイト級、ジョーカー級、クイーン級、キング級、エンペラー級の5段階に分けられる。君が田舎で殺した雑魚はナイト級に分類される。」
「じゃあそのナイト級を殺した俺は?」
「弱い順に、と言ったはずだ。ナイト級はカス以下だ。倒せなきゃダメなレベルだし、倒せた所でどうでもいいレベルだ。」
そして、俺は実技試験会場へ来たんだが、
なんかキモイのがいる。
「こいつは生け捕りにしたジョーカー級の変異―」
「これキメェ!牛か?牛なのか?キッショ!」
「御名答。こいつは牛の変異体、カウだ。そのまんまだがな」
でもこいつは俺が倒せるのか、そう思ったのだが、まぁ電気が無いなら倒せるだろう。
「では、始め」―――
かっこいい物が大好きな学生が初めて作ってみました。
3日前後の不定期で作ると思うので期待してください
始めたばっかりなので機能等はあまり分かりませんがぜひブックマーク、星5等で評価していただけるとありがたいです