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歴史とDNA

アメリカ先住民と縄文人

作者: とびうお君

 数多くの発見が今でもされてるが、その中で取り上げるのはごく一部。些細だと感じるから。今回些細ではないから取り上げている。この手の事で重要なテーマにアメリカ大陸への人類の移住がある。大まかに分かってるのは、大半は一回の移住であった点。では大半じゃない少数は?この中でイヌイットに関しては2回別の移住時期がある。


 ただ古い時代の移住の痕跡はあまりアメリカ大陸で残ってない。ただアラスカの辺りに残っている。大半のイヌイットの遺伝子は3回目の移住に置換されてしまった。


 他は?となるとこれがアメリカへの移住でまだ曖昧にしか分かってない問題になる。もちろん何の証拠もなしではない。証拠はあるがイマイチ過程が分かってない。そういうのがある。今回のは?難しい以前取り上げたのはアボリジニに似た遺伝子がアメリカ先住民に混血として残っている。特にアマゾン川流域の少数民族に残っている。


 これと重なるのか?と言われると分からない。一旦別に捉えておくしかない。それには理由がある。これらの証拠がどうやって発見されたか。と言うとmtハプロやY染色体では見つからないが、核DNAには残っているらしい。今回の調査はmtハプロやY染色体ハプロからの調査になるからになる。


 ずばり年代から考えて、新しく発見された彼らは大半のアメリカ先住民の移住とは全く別ルートをたどったという結論になった。理由はその時期はまだアメリカ北部は厚い氷に閉ざされて内陸を通行するのは無理だったと見られてる。そしてこの新しい移住んしゃは海岸沿いで増えているのが良く分かる。そのため海岸ルートを使ってアメリカに移住したのではないか?との結論になった。


 mtハプロはD4Hになり、Y染色体ハプロはC2Aになる。


 これらは残念ながらアメリカ大陸で発見されたものではない。アジア近隣の古代DNAの調査から推測されたものになる。そのため決定的な新説ってほどじゃない。だが大半のアメリカ先住民の移住前に移住者は居たか?も何度移住があったか?以外にも何度も扱われている過去から残る大きなテーマになる。


 その1つとしてこれは存在があったのを否定できないとなる。


 ちなみに、大半の移住ルートが内陸ルートだが、一部氷が無かった海岸から大半の移住者の一部が分かれて移住したとの説は新説として確定的になっている。このためアメリカの遺跡の年代が古すぎるという問題は一部解決されている。だが他にももっと古いという遺跡が2,3あって、その2つがこれとアボリジニに近いグループじゃないか?と見られている。


 今回その1つが解明された可能性がある。ただアメリカ側の古代DNAの調査がさらに進まないとこれ以上の確定は苦しいのかもしれない。


 この話まだ続きがある。これらの移住の数千年後に日本にも同一集団が移住した可能性が高い。以前から日本にやたらと古いアメリカ先住民との分岐の形跡があるC2Aというハプロがあった。日本のC2系は大半がC2Bである。このC2Aだけぽつんと孤立して存在する。しかも分岐の古さからこれは石器時代の可能性がある。


 そうなると、これは縄文人の集団に寄与したのでは?と思わせる。この集団当然日本にも船で渡ってきてるだろう。アメリカへのルートとして船を使った海岸ルートが考えられるとなったら。同一の船を使った移住をする集団が中国北部内陸から広がって海岸沿いにたどりついたいたとなる。


 ただ移住時期が数千年ずれてるので、アメリカ大陸で船を使った移動は後からシベリアで獲得した可能性もある。海岸部から広がったわけじゃないのは、後期の拡散によって中国海岸部に広がったが、その前のアメリカへの移住組は海岸部に拡散してない。現代のDNAや古代DNAどちらもその結論になる。


 中国海岸部にいた集団がアメリカと日本に広がったわけじゃない。時期もずれている。そのため船の文化が共通してるという見方は単純だと思う。


 以前から知られていたが、アメリカ海岸部に日本の縄文時代の石器とよく似た石器が発見されている。しかもかなり古い。アメリカの主要集団が渡っていた時期より古い。これはいったい何なんだ?と以前から放置されて今に至る。だがこれ今回の事え解けるのかもしれない。以前から指摘はされていたが、突拍子もないから放置されてきた。


 それにアメリカ先住民の遺伝の均一性から無視されてきた。だがこれ核DNA的には寄与してない可能性がある。それと言うのもハプロと言うのはごく少数の遺伝的寄与でも残ってしまう。日本の父D系が最も分かりやすい例だろう。40%もしめて縄文系だと言われてるが、縄文人の寄与は10%程度にすぎない。


 後アボリジニに似た遺伝子がこれでは?という一致はどう扱って良いか?分からない。それと言うのも当時の中国北部の集団はアジア古代系、オンゲやアボリジニと全く近くない。当時ただ乱立していた可能性があり、古代中国には古いアジア南部の集団が残っていたとされている。そのためハプロとは別に核DNAはアボリジニに近い集団と混血した集団だった可能性は否定できない。


 今回の発見によってアメリカ先住民の移住の謎がすべて解決できる可能性が十分にある。


 それと言うのも渡辺謙の白血病に南米の人がドナーになったのは聞いた事があると思う。これはアメリカ先住民と日本人に遺伝子の共通性がある一つの証拠になる。しかもこの遺伝病シベリアにもぽつりぽつり見つかる。ただこれひっかりがあって、アメリカの元日本のものはつながりがおかしかった。


 日本のものは独立していた。その謎がすっきりとける。移住した時期が違ったからだ。中国海岸部から同時に拡散したものじゃないから、分岐時期がかなりずれて孤立したハプログループになっていた。この謎も同時にとけた。そしてこの遺伝病アボリジニにも多いんだ。


 アメリカ先住民に残るアボリジニに近い遺伝子と白血病の遺伝病は共通した集団から伝えられたものじゃないか?と推測できる。もちろん、今後の展開で変わってくるだろうが、私はほぼ解明できたんじゃないか?と今回の事を見ている。逆に、そう何度もアメリカへの移住は無かったのじゃないか?とも見ている。

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