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ソビエト軍少女兵戦記  作者: Kateryna Sheremska
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最終回・特別編・少女破壊工作員達の活躍・第4部

 ドイツ軍の占領地域で手あたり次第に破壊し、大勢殺して暴れ回るわたし達。

わたし達が考え出した次なる秘策はドイツ兵達の暗殺でした。

正直な話、わたし達にとって殺す相手はドイツ兵なら誰でもよかったのです。

ドイツ兵や将校が忽然と姿を消して、後日無残な遺体で発見されるというのがわたし達の筋書きでした。

19歳のニーナ・スヴォーロワがパートナーを探している地元の少女に成りすまして、街中で引っ掛かりそうなドイツ兵士に声を掛ける役を買って出てくれました。

当時この辺りはドイツ軍が占領していた地域でしたから、占領軍の兵士達は皆警戒心が薄く、特に地元の女の子にはとても親切でした。だから、声を掛ければすぐについて来る有り様でした。

そして、引っ掛かった男を森の中へと誘い込むニーナ。

待ち受けていたのは復讐心に駆られた地元の少女達でした。


「来た来た!」(リリヤ)


「可哀想なヤツ。」(リーナ)


「あんな奴殺しちゃえばいいのよ!」(カーチャ)


わたし達の最初の犠牲者は中年の下士官の男でした。

マシンガンを肩に掛けてタバコをくわながら呑気に歩いて来る様はある意味滑稽でした。

男がわたし達の網に引っ掛かると合図を出すわたし。


「それっ、今よ!」(わたし)


木陰からいきなり現れた少女達は手に手に拳銃を構えています。


「死ね!」(リリヤ)


“パンパンパン!”


いきなり現れた少女達に男が反応する間もなく拳銃の乾いた発射音が響き渡りドイツ軍の下士官はその場で撃ち殺されました。


「ザマ~見ろ!」(リリヤ)


撃ち殺された男にツバを吐き掛けて踏み付ける16歳の少女リリヤ。

こんな風におびき出されたドイツ兵や将校をいきなり四方から銃撃を加えて撃ち殺す少女達。

撃ち殺す役は常にコムソモールの少女達にやらせました。

復讐心を募らせた彼女達はみんな殺害する実行役をやりたがっていました。

こんなやり方でわたし達は暗殺を繰り返していたのです。

ある日、15歳の少女リーナがわたし達隊員に提案します。


「ただ撃ち殺すだけじゃつまらないと思うんです。」(リーナ)

「殺す前にわたし達で痛め付けてやりたいんです!」


「わたしも、賛成です!」(リリヤ)


「わたしも、わたしも!」(ナージャ)


少女達の提案によってわたし達は撃ち殺す前に全員でリンチを加える事に決めました。

無残に殺された惨殺体の方が彼らに与える恐怖心も増大すると考えたわたし。

例によってニーナがまた1人連れて来ました。

一兵卒の若いドイツ兵でした。

ライフル銃を肩に掛けて優しそうな表情をした端正な顔立ちの兵士でした。

いつものようにわたしの合図で少女達が6人で彼を取り囲みます。

拳銃を突き付けられた彼はすぐに両手を挙げて銃を地面に置きました。

わたしはそんな若い彼を惨たらしく殺させる事に少しだけ躊躇いを感じました。

でも、そんな事はお構いなしに少女達は彼を押し倒します。


「このやろ~!」(リーナ)


「覚悟しな!」(リリヤ)


「ホラッ、わたし達が可愛がってやるよ!」(ナージャ)


“ドスッ!ヴァスッ!ガシッ!”


「エイッ!こいつめ!」(カーチャ)


「ソレッ!ソレッ!」(リリヤ)


“ドスッ!ドスッ!ドスッ!”


6人の少女達は寄ってたかって若い兵士を蹴り付けて踏み付けます。

男の顔や体にツバを吐き掛けながらリンチに興じる少女達。

彼女達のブーツが体のあちこちに突き刺さり顔を歪める彼。

その内にリーナとリリヤが彼の胸や顔面目掛けてブーツのヒールで飛び跳ねるように打撃を加え始めました。


「このやろ~!」(リーナ)

「エイッ!」

“ドスッ!”


「これでもか~!」(リリヤ)

「コノ~!」

“ヴァスッ!”


すると彼を蹴り続けていたナージャが小さな声でつぶやきます。


「こいつ、死んじゃったかも・・。」(ナージャ)


全員が蹴るのを止めてリーナが彼の顔をブーツのつま先で何度も小突きます。

踏み付けられて泥々になった彼の顔から生気が失せていました。


「死んじゃったね、こいつ。」(リーナ)


「あ~、すっきりした!」(リリヤ)


何度もヒール打ちを喰らった彼の顔面は陥没し、おでこはどす黒い血で覆われて靴跡がクッキリと残っていました。

少女達の履いているブーツは彼の飛び散った血で汚れていました。

そんなブーツに付着した血と泥汚れを男の制服に擦り付ける彼女達。

彼の遺体は悲惨そのものでした。

その後も少女達のリンチは続きます。

とくに太々しい態度の男には息絶えるまで蹴り続けた彼女達。

それでも中々死なないしぶとい奴はリーナとリリヤが拳銃でトドメを刺しました。

この方法でわたし達は20名程殺害することに成功しました。

この地区のドイツ軍にとってわたし達の破壊活動や襲撃、そして暗殺は彼らを恐怖のどん底に突き落とす事になったのです。


挿絵(By みてみん)

パルチザンに加わって暴れ回った16歳の少女

挿絵(By みてみん)

大勢のドイツ兵を殺害した15歳の少女

挿絵(By みてみん)

女子パルチザンによって破壊されたドイツ軍軍用列車

挿絵(By みてみん)

女子破壊工作員の鉄道への攻撃は繰り返し実行されました。


第5部につづく・・。


次回の更新は3月3日(0:00)になります。

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