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〇話 問いかけ

 異世界転生、異世界転移──この言葉をここ数年で耳、そして目にする機会が増えた人も多いのではないだろうか。


 確かに異世界に数人の少年少女が突然飛ばされて何も力を持ってない人間が笑いあり、涙あり、苦難ありの冒険が始まるという流れのアニメや漫画は昔から存在していた──しかし現在の異世界モノと呼ばれるジャンル昔と全然違う。


 まず主人公となる人物は自分の命を落とす所、または自分の意志とは関係無く突然異世界へ転移する所から始まる。


 そして神様や女神といった全ての頂点に立つ存在から俗に言うチート能力を与えられ、基本的にヨーロッパ中世の雰囲気がある世界の町から第二の人生を過ごしたり冒険へと旅立ったりするのが王道だ。


 十六、七歳まで成長、または大体の事を把握した主人公はお金を稼いだり知名度を上げる為に冒険者ギルドに加入した後に街の中、または冒険先でヒロインと呼ばれる美少女達との遭遇。

 一人ずつ見てる人が喜びそうなイベントが発生した後ならまだしも、下手するといつの間にか一方的な恋愛感情を抱かれて見事なまでのハーレムの完成である。


 戦闘においても主人公があまりにも強くなりすぎて苦戦する事はほとんどない。

 多少予想外の事が起きても万能過ぎる能力であっという間に突破される為、視聴者や読者からは──


「敵の方が可哀想」


「たまには手加減してあげてほしい」


「主人公が敵に絶望を与えてどうする」


 等、相手側に同情してしまう人達も少なからずいる。


 このように昔と今では同じ異世界モノでも中身は全くの別物であり、視聴者と読者がストレスの溜まる事が無いように作られてるといっていいだろう。


──そんな誰かが創作した物にしか起こる筈のない異世界転生、転移。


──それがもし実際に貴方の知らない所で起きていたとしたら。


──異世界からこの世界へ戻ってきた人が実際にいるとしたら。



──貴方は どうする?

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