5.レベリング
あれから3日ほど経ったが、俺のレベルはほとんど上がらなかった。
どうやら誰かが俺以外に外に出ようとした生徒を見かけたらしく、しばらくの間見張りを強化されてしまった。
そのせいで見張りを突破するのが難しくなり、今日やっとその抜け道を見つけた。
俺は早速3日間の間に考えていた、レベリング作戦を実行に移すことにした。
その作戦は移動に時間がかかるため、急いで学校から抜け出す必要があった。
これでようやく死ぬ気で外の探索をしなくて済む。
俺は学校を抜け出すや否や、全速力で川を目指して走った。
俺が最初に倒した狼、余りに呆気なく倒してしまったからよくみていなかったのだが、あの魔物の名前は『グループウルフ』
常に数匹の群れで過ごし、同族に危機が迫った時には群れ関係なく助けようとする魔物らしい。
あまりにまんますぎる名前にちょっと笑ってしまった。
そろそろ川に着くというところでちょうどグループウルフの群れを見つけた。
俺は足音を出来るだけ殺し、群れの中でも一番ガタイが良いボス個体に手を向けた。
「【ホーリーバレット】」
光の魔弾はグループウルフたちが察知するよりも早くボス個体に当たりその胴体に大きな穴を開けた。
【経験値を20得ました。称号スキル【魔王の片鱗】の効果によりさらに経験値を20得ました。レベルが13から14に上がりました。】
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名称:なし
種族:グループウルフ
状態:死亡
LV:10/40
HP:0/37
MP:0/14
攻撃力:23
防御力:17
魔法力:10
俊敏性:40
固有スキル:
【増援要請Lv3】
特殊スキル:
通常スキル:
【噛み付くLv3】
称号スキル:
【群れの長 Lv2】
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グループウルフの『攻撃力:23』に対し、今の俺は『防御力:32』だ。
それだけじゃない。
全てのステータスに置いて今の俺はグループウルフのボス個体に優っている。
これなら問題なくレベリングができる。
レベリングの方法は至極簡単。
スキル【増援要請】を利用して大量のグレープウルフを呼んでもらい、それを全滅させる。
グループウルフは弱い。
予想だが、グループウルフ10匹相手でも勝てる。
とりあえずは今向かってくる4匹のグレープウルフの中から【増援要請】のLvが一番高い個体を見つけるか。
4匹のグレープウルフは俺を囲うように展開し、俺の目の前にいる1匹とちょうどその逆側、俺の死界にある個体が飛びかかってきた。
俺はグループウルフの牙が俺に当たりそうになるギリギリまで待ってから一気に上体を落とし、地面に寝そべるような形になった。
グループウルフは空中でどうにかお互いを避けようとしたがそのままぶつかった。
俺はその間にあらかじめ【ディメンション】に保管していた鉄の棒を2本取り出し、2匹のグループウルフに突き刺した。
「グギュッ!!」
「ゴバァッ!」
2匹はそのまま軽く浮き、力無く倒れた。
【経験値を27得ました。称号スキル【魔王の片鱗】の効果により、さらに経験値を27得ました。レベルが14から15に上がりました】
よしっ、後半分で最大レベルだ。
俺はグループウルフに刺さった鉄の棒を力任せに俺の背後から飛びかかってきた別のグループウルフにぶつけた。
グループウルフは一度体勢を崩すも、すぐに持ち直し、俺に噛み付いてきた。
しかし、俺とグループウルフのステータスの差はかなり開いており、簡単に押さえつけることに成功した。
俺はそのままグループウルフの足の骨を折り、尻尾に突き刺した。
そしてちょうど下から噛みつこうとしてきた最後のグループウルフを蹴り飛ばし、【ホーリーバレット】を打ち込んだ。
グループウルフは【ホーリーバレット】を避けようとするが至近距離で撃ち込んだため、直撃した。
【経験値を10得ました。称号スキル【魔王の片鱗】のこうかにより、さらに経験値を10得ました。】
【称号スキル【小さな魔導師Lvー】を得ました。】
おっ、変な称号スキルを手に入れたな。
Lvがないけど……どんな能力があるんだろう。
俺の【ステータス閲覧】は大体の魔物のステータスや俺自身のステータスは見れるけど、スキルの中身は見れないんだよなぁ。
それでもある程度の予測はできる。
そして俺は最後に生き残ったグループウルフが【増援要請】を使うまで待つことにした。
最初は自力で尻尾の鉄の棒を外そうとしていたが、足の骨が折れているため、力が入らないのだろう。
グループウルフが必死になって逃げようとする様を見ていると、どうしても良心が痛む。
俺が罪悪感に蝕まれ、いっそのこと楽にしてやろうかと考えていると。
「ウゥゥォォォォォォォォォオオオオオン!!!!」
グループウルフが今までの鳴き声とは違う、遠吠えのような鳴き声を発した。
すると大量の足音が聞こえてきた。
俺が振り向くと、大体20匹弱程度だろうか?
とにかく予想より多くのグループウルフがこちらに向かって来ている。
これは流石にまずいな。
俺はすぐさま両手をグループウルフの群れに向けて魔法を放った。
「【ダークバレット】!【ホーリーバレット】!【ダークバレット】!【ホーリーバレット】!【ダークバレット】!【ダークバレット】!【ホーリーバレット】!」
大量の魔弾はグループウルフにたちを一気に蹴散らしていった。
しかし、それでもまだ13匹程度のグループウルフが俺に向かってきた。
ま、とりあえずはパーティーといきましょうか。




